ビジネスフレームワークには、問題解決や意思決定のヒントがたくさん詰まっています。
この先人たちの知恵を使わないのは、いわば車輪の再発明をしているようなもの。
ビジネスフレームワークを知っているか否かで、仕事の効率は大きく違ってくるのです。
そこで今回は、今日から使えるビジネスに役立つフレームワークを10個ご紹介します。
ビジネスフレームワークとは?
ビジネスフレームワークとは、問題解決・意思決定・現状分析などを行う際に用いる枠組みのこと。ビジネスシーンで使われることが多いため、ビジネスパーソンなら基本的なものは頭に入れておきたいものです。1つひとつ枠組みにただ当てはめていけばいいので、誰でも簡単に使うことができます。
今日から使えるビジネスフレームワーク10選
「今日からビジネス現場で使える思考法は何かないか……」と模索している方のために、おすすめのビジネスフレームワークを10つ厳選してみました。
今回ご紹介するのは「OODAループ」「PDCAサイクル」「3C分析」「7P分析」「5W2H」「MECE」「オズボーンのチェックリスト」「SWOT分析」「STP分析」「PEST分析」です。
使えそうなものが見つかりましたら、ぜひ今日から使ってみてくださいね。
OODAループ
OODA(ウーダ)ループは、次の4ステップを何度も繰り返して(ループして)、健全な意思決定を実現するフレームワークです。
- 観察(Observe)
- 情勢への適応(Orient)
- 意思決定(Decide)
- 行動(Act)
- この理論の名称は、4つの頭文字から命名されています。
OODAループ理論は、アメリカ全軍やNATO(北太平洋条約機構)加盟国をはじめとする西側各国の軍隊だけでなく中国やロシアを含む世界中の軍隊で採用され、その戦略を大きく転換させました。そして、今ではシリコンバレーをはじめとする欧米のビジネス界でも基本戦略として採用され、アメリカのビジネススクールでも教えられています。
PDCAサイクル
PDCAサイクルとは、下記の4ステップを繰り返して、業務改善や品質改善などに役立てるフレームワークです。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Act(改善)
名前の由来は、それぞれの頭文字からきています。
計画を立て実行し振り返り改善する。
ビジネスにおいては当たり前と思いつつ、スピードを求める余り十分なCheck(評価)をせず誤ったAct(改善)をしているなぁと感じる時が私達もあります。
物事がうまく行っていないときは、PDCAサイクルが回っているかを再確認してみましょう。
3C分析
3C分析は、1980年代、マッキンゼー・アンド・カンパニーの日本支社代表であった大前研一氏が提唱したマーケティング環境分析のフレームワークです。
次の頭文字をとって3Cとしています。
- Customer(市場・顧客)
- Competitor(競合)
- Company(自社)
自分達がこれから戦う若しくは戦っている市場の規模や顧客ニーズを把握し、競合企業は誰でどのような強みをもっているかを把握し、自社はどうかを客観的に分析します。
7P分析
7P分析とは、マーケティングの4Pに、さらに3つのPを加えたサービスマーケティングのフレームワークです。「近代マーケティングの父」と呼ばれるフィリップ・コトラーが提供しました。
マーケティングの4Pは、以下の4つの視点からマーケティング戦略を考えるフレームワークです。主に製品の販売を考える際に使われます。
- Product:製品
- Price:価格
- Place:流通
- Promotion:販売促進
そして主にサービスの販売を考える際に、3つのPが加わったマーケティング戦略のフレームワークです。
- People:人(スタッフの対応など)
- Process:サービスプロセス(待ち時間が短いなど)
- Physical Evidence:物的証拠(店舗がきれいなど)
5W2H
5W2Hとは「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)、いくら/いくつ(How much/How many)」の7つの要素を漏れなく伝えるためのフレームワークです。
報連相やミーティング、プレゼンテーションなど、相手に何か伝える際に必要事項を網羅的に伝えることが可能になります。売上低下の問題解決やマーケティング施策を考えることにも応用可能です
MECE
MECE(ミーシー)とは「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の略で、簡単に言うと「漏れなく、ダブりなく」です。
もっと正確に言うと「お互いに重複せず(Mutually Exclusive)、全体に漏れがない(Collectively Exhaustive)」という意味になります。
先に挙げた5W2Hという切り口も、「漏れなく、ダブりなく」という観点でMECEのひとつです。
ビジネスにおいてMECEは重要な考え方であり、コンサルタントたちがよく使う思考法でもあります。全体像を把握して、部分的な要素を見ていくのは、問題解決や意思決定をする際にとても大切です。
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストとは、次の9つの切り口で考えるアイデア発想法です。
- 転用(Other uses):ほかの使い道はないか?
- 応用(Adapt):ほかの似たものを真似できないか?
- 変更(Modify):形・色・意味などを変えることはできないか?
- 拡大(Magnify):もっと大きくできないか?
- 縮小(Minify):もっと小さくできないか?
- 代用(Substitute):ほかのもので代用できないか?
- 再配置(Rearrange):要素や場所を入れ替えることはできないか?
- 逆転(Reverse):正反対にできないか?
- 結合(Combine):組み合わせられないか?
行き詰まった時、一人ブレストしている時にこのチェックリストに置き換えて考えてみると、思いもしないアイデアが生まれるかもしれません。
SWOT分析
SWOT分析とは、内部環境である「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」と、外部環境である「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」から、今後の戦略や課題を導くフレームワークです。
いかに機会をものにするか?いかにリスクを回避・最小限に抑えるか?といった経営課題解決のヒントを見出せます。
STP分析
STP分析とは、次の3つの視点で、マーケティング戦略を考えるフレームワークです。
- Segmentation(セグメンテーション)
- Targeting(ターゲティング)
- Positioning(ポジショニング)
市場をカテゴライズし、攻めるカテゴリーを決め、カテゴリ内での自社の立ち位置を検討します。
PEST分析
PEST分析とは、次の4つの視点から、マクロ環境分析を行うフレームワークです。
- Politics(政治):国の規制変更や補助金などを分析
- Economy(経済):経済成長率や株価・金利などを分析
- Society(社会):流行やライフスタイルの変化などを分析
- Technology(技術):新しいツールやインフラなどを分析
時代の変化は、当然ながら企業に影響を与えます。そのため外部環境の大きな変化に合わせたマーケティング戦略が大切なのです。
まとめ
ビジネスフレームワークを10個ご紹介しました。
どれも今すぐ簡単に使えるものなので、課題や意思決定に迷ったら使ってみてください。
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