購買行動モデルとは、消費者が商品・サービスを認知してから購入に至るまでのプロセスをモデル化したものです。
本記事では、古典的な「AIDA」「AIDMA」から、インターネット時代の「AISAS」、SNS時代の「SIPS」、そして最新の「5A理論」まで、合計13の購買行動モデルを解説します。
購買行動モデルの時代変遷
時代によって登場した購買行動モデルは以下のように変化してきました。
- マスメディア時代:AIDA、AIDMA
- インターネット時代:AISAS、AISCEAS
- SNS時代:VISAS、SIPS
- コンテンツマーケティング時代:DECAX など
代表的な購買行動モデル
AIDA(アイダ)
最も古い購買行動モデル。
Attention(認知) → Interest(関心) → Desire(欲求) → Action(行動) というシンプルな流れで消費者行動を説明します。
AIDMA(アイドマ)
AIDAに「Memory(記憶)」が加わったモデルで、日本でも長年活用されています。
認知 → 関心 → 欲求 → 記憶 → 行動
AISAS(アイサス)
2005年、電通が提唱。
認知 → 関心 → 検索 → 行動 → 共有
インターネット検索やレビュー投稿を組み込んだモデルです。
AISCEAS(アイシーズ)
AISASに「比較」「検討」が加わり、購買前により慎重な意思決定を表現しています。
VISAS(ヴィサス)
SNSの口コミや影響力を重視したモデル。
口コミ → 影響 → 共感 → 行動 → 共有
SIPS(シップス)
SNS時代の共感と参加を重視。
共感 → 確認 → 参加 → シェア&拡散
DECAX(デキャックス)
コンテンツマーケティング時代のモデル。
発見 → 関係構築 → 確認 → 行動 → 体験共有
企業が継続的に発信する情報コンテンツを基盤としています。
その他の購買行動モデル
さらに以下のモデルも存在します。
- AIDCA(確信を重視)
- AISEPAM(家族などの承認が必要)
- ULSSAS(SNS検索とUGCを重視)
- AMTUL(長期的な愛用を前提)
- RsEsPsモデル(検索・共有・体験の繰り返し)
- 5A理論(認知→訴求→調査→行動→推奨)
まとめ
購買行動モデルは時代とともに変化してきましたが、どのモデルを使うべきかは製品・サービスの特性次第です。
古典的なAIDMAでも成果が出る場合もあれば、SNSに強いVISASやULSSASが有効なケースもあります。
ぜひ自社の状況にあわせて、最適な購買行動モデルを取り入れてください。