「え?うちの広告…見られてないの?」ビューアビリティを知ろう

このコラムは次のような方に向けて執筆しています!
  広告の「表示回数」の意味を正しく理解したい方
  ビューアビリティの計算や活用法を知りたい方
  広告の費用対効果をより正確に測定したい方

広告管理画面や代理店レポートに出てくる「表示回数(インプレッション数)」。実はその中には、ユーザーが実際には目にしていない広告の表示も含まれていることをご存知でしょうか?

この記事では、広告効果をより正しく把握するために重要なビューアビリティ(Viewability)について解説します。

ビューアビリティとは?

ビューアビリティとは、実際に配信された広告のうちユーザーが閲覧可能な状態にあった割合を指します。言葉の意味は「view=閲覧」「ability=できること」です。

一般的な基準は、IAB(Interactive Advertising Bureau)とMRC(Media Rating Council)のガイドラインによる以下の条件です。

  • 広告の50%以上が画面に表示される
  • その状態が1秒以上続く

ただし、定義は媒体や事業者によって異なる場合がある点には注意が必要です。

ビューアビリティの計算方法

ビューアビリティは次の計算式で算出されます。

ビューアビリティ=ビューアブルインプレッション数 ÷ インプレッション数

ここでいう「ビューアブルインプレッション数」とは、実際にユーザーが閲覧可能な状態にあった広告の表示回数です。Google広告や主要DSPではこの数値を確認できます。

ビューアビリティを活用する場面

CPM課金(広告表示課金)型の場合、ビューアビリティを考慮しないと「見られていない表示」にも広告費を払ってしまうことになります。そのためビューアブルインプレッション単価(vCPM)で効果をチェックすることが重要です。

CPC課金(クリック課金)型では直接的な広告費の無駄にはなりませんが、クリエイティブテストを行う際には「全表示に対するクリック率」ではなく「視認範囲のクリック率(視認可能インプレッションに対するCTR)」を使う方が、正確な判断ができます。

まとめ

ビューアビリティとは、広告が実際にユーザーの目に触れた割合を示す指標です。表示回数だけで広告の良し悪しを判断すると、効果を誤認し無駄なコストにつながりかねません。今後はインプレッションの“質”もあわせて確認し、費用対効果を正しく評価していきましょう。

この記事の著者

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