新規営業と言えば、電話やメール、飛び込みなどありますが、「お問い合わせフォーム」からのアプローチも、非常に効果的な営業手段の1つです。とはいえ、やみくもに送っても、満足のいく反応が得られるわけではありません。返信率を高めるには、相手に“読まれる工夫”と“信頼される書き方”が必要です。
この記事では、「お問い合わせフォーム営業」を成果につなげるための具体的なコツを解説します。
なぜフォーム営業が有効なのか?
フォーム営業が有効な理由は、主に3つです。
- 企業の公式ルートに直接届く
営業メールと比較して、スパム判定されにくいです。 - 受付・総務・担当者の目に留まりやすい
担当部署に転送してくれる可能性が高いです。 - 電話営業のような冷たい対応は少ない
強引さを感じさせず、丁寧な印象を与えます。
とはいえ、自分のメリットだけ考えて送っても、スルーされることでしょう。重要なのは、相手のメリットをしっかり考えて、顧客の役に立ちそうな内容を盛り込むことです。
フォーム営業でやってはいけないNG例
フォーム営業のNG例を挙げると、以下のようなアプローチです。
- 「突然のご連絡失礼します。御社に最適なサービスをご案内いたします」(営業臭が強すぎる)
- 「御社のWebサイトを拝見し、ご連絡しました」(どの部分か不明、テンプレ感)
自社のサービス説明ばかりで、自社のメリットがよくわからないと、興味が薄れてしまいます。そして相手のことを考えていない、営業っぽいメッセージは、ただの迷惑メールになりかねません。
フォーム営業で効果を上げるコツ5選
コツ1.相手に合わせて“パーソナライズ”する
使い回しではない相手に合わせた文章の場合、グッと読まれる確率が上がります。
例文:
「御社の〇〇サービスを拝見し、△△業界への理解が深い点に強く共感いたしました。」
コツ2.“課題共感”から入る
「〇〇にお困りではありませんか?」といった、相手目線の切り口で始めるのが大切です。
例文:
「新規顧客の獲得やリードの獲得に苦戦されていませんか?」
コツ3.自社紹介は1行で、強みを端的に
長文の説明は基本的には読まれないので、サービス名や実績は1〜2行で要約しましょう。
例文:
「弊社は中小企業向けにSNS広告の運用代行を行っており、直近1年間で300社以上のご支援実績があります。」
コツ4.無理に売り込まない
「今すぐ契約してほしい」という姿勢は避け、“情報提供”や“相談”のスタンスがおすすめです。
例文:
「資料のご送付や、5分程度のご挨拶の機会をいただけましたら幸いです。」
コツ5.読みやすい“3〜5行”にまとめる
長文は避け、簡潔・親切・個別感のある構成にまとめましょう。
お問い合わせフォーム営業の文例テンプレ
お問い合わせフォーム営業の文例テンプレを以下に、ご用意しました。ぜひ参考にしてみてください。
件名:
SNS広告での集客に関するご提案【○○株式会社】
本文:
○○株式会社
ご担当者様
突然のご連絡を失礼いたします。
株式会社◯◯の□□と申します。
貴社のWebサイトを拝見し、○○事業における集客力の高さに非常に魅力を感じ、ご連絡いたしました。
弊社では、特に○○業界向けのSNS広告運用支援を行っており、過去には◯◯業界で月間50件以上の新規リード創出を実現した事例もございます。
もし今後、広告戦略や集客方法の見直しをお考えでしたら、情報交換レベルでもかまいませんので、一度お話させていただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
送るタイミングと件数も戦略的に
フォーム送信のタイミングと件数も、戦略的に考えましょう。
- 送信時間帯: 平日午前10時〜11時、または午後14時〜15時がベスト
- 送信件数: 1日10〜30件程度に分け、質を担保する
- 記録管理: 送信履歴・反応をスプレッドシートで管理
まとめ:フォーム営業は“誠実で戦略的”に
フォーム営業は、「読まれること」「嫌がられないこと」が成功の鍵です。そのためにも、相手視点・課題共感・簡潔な構成を意識しましょう。売り込まず、まず“興味を持ってもらう”姿勢で臨むのがおすすめです。