リスティング広告代理店の選び方についてお悩みの方は多いのではないでしょうか。
ネット広告への関心が高まり、多くの企業がデジタルマーケティングに力を入れる中で、リスティング広告の代理店も増加し、活発に営業活動を行っています。
しかし、「営業マンが良かったから」や「価格が安いから」などの理由で代理店を決めてしまうと、後悔するケースも少なくありません。
この記事では、広告予算を無駄にしないためのポイントとして、リスティング広告代理店選定時のチェック項目をご紹介します。
代理店選びに役立てていただければ幸いです。
2020年、日本の広告費はインターネット広告がテレビ広告を超え、最大の広告媒体となりました。リスティング広告はその中心にあり、今後も重要性が増すと考えられます。また、コロナ禍で巣ごもり需要が高まり、インターネット広告費は前年比105.9%と成長しています。
それでは、自社にぴったりのリスティング広告代理店を見つけるための14の評価ポイントを見ていきましょう。
「会社」の評価ポイント
1. 認定資格の保有
リスティング広告代理店には、Google広告やYahoo!広告の認定代理店制度があります。認定を受けていることで一定の運用実績があることがわかりますが、必ずしも運用力が高いとは限りません。確認ポイントの一つとしましょう。
2. 広告アカウントの開示に応じる
広告主が正確な運用実績を把握するには、広告アカウントの開示が必要です。開示を拒む代理店には注意が必要です。かつて、大手代理店の不正請求が問題になったこともあり、アカウントの透明性は非常に重要です。
3. 自社でデジタルマーケティングを実施
代理店が自らデジタルマーケティングを実施しているか確認しましょう。自社で広告を運用している場合、運用力がある可能性が高くなります。
4. 同業界・同予算の運用実績
医療や美容など専門性が高い業界は特に、同業界での実績がある代理店が望ましいです。また、大規模な予算が必要な場合は、同規模の運用実績があるかも確認しましょう。
5. 業界団体への加盟
業界団体に加盟している代理店は倫理感が高く、信頼できるケースが多いです。JAAやJIAAといった団体に所属しているか確認しましょう。
6. 月次レポートの内容
数値のみではなく、考察や分析があるレポートを提供しているか確認しましょう。分析が薄い場合、コスト削減や改善が行われていない可能性があります。
「運用担当」の評価ポイント
7. Google認定資格の保有
運用担当者がGoogleの認定資格を持っているか確認しましょう。資格保有者はシステムや広告運用の知識があると考えられます。
8. 適切なアカウント保有数
運用担当者が多くのアカウントを抱えている場合、十分なリソースを割けない可能性があります。目安として20社を超える場合は注意が必要です。
9. 運用経験年数
広告運用職は約3年でベテランとされます。経験年数の浅い担当者の場合、実績や対応力を確認しておきましょう。
10. 実際の運用広告の確認
可能であれば、実際の運用広告を確認し、どのような訴求がされているかを見てみましょう。広告文の質も運用力を測る指標になります。
「提案」の評価ポイント
11. 運用内容が明確
日々の運用内容やレポートの頻度が明確かを確認しましょう。曖昧な説明でなく具体的な内容を提示している代理店が望ましいです。
12. 運用体制が明確
誰が広告運用を担当するのか、体制がはっきりしているか確認しましょう。体制が整っていない場合、運用が一貫しないことがあります。
13. 現実的な獲得シミュレーション
シミュレーションのCPAやCVRが非現実的でないか、また、その仮説に納得感があるか確認しましょう。
14. クリエイティブ改善の提案
ランディングページやエントリーフォームの改善提案があるかも確認ポイントです。クリエイティブは広告効果を高めるために非常に重要です。
【〇〇無料!】は無料にできる理由を確認
「ランディングページ無料」「運用初月無料」などのオファーには注意しましょう。合理的な無料の理由が提示されない場合、運用力やサービスの質に不安がある可能性があります。
たとえば、ランディングページ無料の場合、6か月契約が前提であったり、デザインがテンプレートのみという条件が付くことが一般的です。無料の条件を確認し、納得できる理由があるか確認しましょう。
まとめ
コンペ段階で広告代理店の見極めは難しいですが、本記事を参考に信頼できる代理店を選定してください。