アフィリエイト広告とは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説

アフィリエイト広告は、成果報酬型の広告形式で、費用対効果が高く、リスクが低いのが主なメリットです。しかし、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)の月額利用料がかかることや、アフィリエイター(主にウェブサイト運営者)による虚偽や誇大な広告のリスクがあるというデメリットも存在します。

この記事では、アフィリエイト広告の基本的な知識である「仕組み」「メリット・デメリット」「掲載媒体」「おすすめのASPサービス」「法律上の注意点」などを分かりやすく解説していきます。

アフィリエイト広告とは?

アフィリエイト広告は、別名「成功報酬型広告」とも呼ばれるインターネット広告の一種です。この形式は、広告主が望む特定の成果(例:商品・サービスの購入、無料お試し登録、アプリのインストールなど)が達成された際に報酬が支払われる仕組みを指します。

具体的な例として、自身のウェブサイトに健康食品、化粧品、転職などの広告を掲載し、訪問者がそれらを購入または登録した場合、成果が発生し、その成果に応じて広告主から報酬(広告収入)を得る仕組みです。簡単に言えば、自身の読者やフォロワーに商品やサービスを紹介し、成果が出れば紹介料を受け取るビジネスモデルです。

なお、成果報酬型広告といっても、GoogleやYahoo! JAPANの検索結果の上部や下部に表示されるWeb広告(リスティング広告)は、アフィリエイト広告とは異なるものです。

アフィリエイト広告の仕組み

アフィリエイト広告の仕組みを理解するには、まず「広告主」「アフィリエイター」「ASP」という三者のステークホルダー(利害関係者)について知る必要があります。

  • 広告主は、アフィリエイト広告を出稿したい企業または個人です。
  • アフィリエイターは、アフィリエイト広告を掲載したい企業または個人です。
  • ASPは、広告主とアフィリエイター(媒体主)をマッチングする企業です。

基本的に、広告主とアフィリエイター(主にウェブサイト運営者)の間には、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)という仲介会社が入ります。なお、ASPは、Web広告の広告代理店とは異なり、主に広告主とウェブサイト運営者のマッチングを行います。

仲介会社であるASPが必要な理由は、次の2つです。

  • 広告主は、アフィリエイターを自力で探すのが難しいため。
  • アフィリエイターも、広告主を自力で探すのが難しいため。

そして、アフィリエイト広告の「広告出稿」から「広告収入の支払い」までの流れは、大きく分けて以下の4ステップから成り立っています。

  1. 広告主がASPを介して広告を出稿。
  2. アフィリエイターがASPを介して広告を掲載。
  3. 成果発生後、広告主がASPへ成果報酬支払。
  4. ASPが成果報酬から手数料を差し引き、アフィリエイターへ報酬支払。

このように、アフィリエイト広告の仕組みは、「広告主」「アフィリエイター」「ASP」の三者がWin-Win(ウィンウィン)のビジネスモデルとして成り立っています。

アフィリエイト広告のメリット・デメリット

広告主がアフィリエイト広告を打つメリットは主に3つあり、反対にデメリットは主に2つあります。それぞれ説明していきましょう。

アフィリエイト広告のメリット

まず、広告主がアフィリエイト広告を出稿するメリットは、主に以下の3つになります。

1.低リスクで費用対効果が高い

アフィリエイト広告は成果に応じて広告費用が発生するため、低リスクで費用対効果が高いです。クリックがあっても実際の成果が得られない場合、広告費用はかかりません。

2.Web集客の時間とコストが省ける

社でオウンドメディアやSNSを運用し、Web集客を増やすには多くの時間とコストがかかります。アフィリエイト広告を活用すれば、自社のWebサイトやSNSの運用に時間を費やす必要なく、アフィリエイターが代わりに集客を行ってくれます。

3.効果測定ができる

フィリエイト広告はインターネット広告の一種であり、効果を詳細に測定できます。広告の表示回数、クリック数やクリック率、コンバージョン数やコンバージョン率(購入数や購入率)などのデータを収集し、これらの情報をマーケティング戦略に活用することができます。

アフィリエイト広告のデメリット

続いて、広告主がアフィリエイト広告を出稿するデメリットは、主に以下の2つです。

1.ASPの月額利用料がかかる

ASPを利用するには、基本的に月額費用と初期費用が発生します。

2.虚偽・誇大広告のリスクがある

アフィリエイターが、広告主の意図しない内容を訴求することもあります。悪質なアフィリエイターが誤解を招くような不当表示をして、虚偽・誇大広告になってしまえば、商品・サービスのブランドイメージ低下のリスクも伴うのです。ちなみに虚偽・誇大広告問題については、消費者庁も「アフィリエイト広告等に関する検討会(https://tsuginote.co.jp/dx-news/868/)」を6回以上開催し、被害防止に取り組んでいます。

アフィリエイト広告の掲載媒体と貼り方

アフィリエイト広告の掲載メディアの種類は、大きく分けると「Webサイト」「SNS」「メールマガジン」の3つです。以下、「Webサイト」「SNS」「メールマガジン」におけるアフィリエイト広告の掲載場所、および貼り方をお伝えしていきましょう。

掲載媒体1.Webサイト

アフィリエイト広告は、オウンドメディアやブログなどのWebサイトに掲載されるのが主流です。アフィリエイト用のWeb広告の貼り方は、Webサイト上にバナー広告(画像もしくは動画形式の広告)やテキストリンクなどを設置するかたちになりますちなみに、アフィリエイト広告で収入を得ることを目的にしたWebサイトは、「アフィリエイトサイト」と呼ばれています。

掲載媒体2.SNS

アフィリエイト広告は、YouTubeの概要蘭やInstagramのプロフィール欄など、SNS上にも掲載できます。アフィリエイト用のSNS広告の貼り方は、広告主のLP(ランディングページ)などに飛ぶアフィリエイトリンク(URL)をSNSの概要欄・プロフィール欄などに記載するのが基本です。

掲載媒体3.メールマガジン

アフィリエイト広告は、メールマガジンの文末および冒頭付近に多く掲載されます。アフィリエイト用のメールマガジン広告の貼り方は、「ご購入/お申し込みは、こちらから」のような文言のあとに、アフィリエイトリンク(URL)を記載するのが一般的です。

アフィリエイト広告の初心者におすすめのASP

初めてアフィリエイト広告の出稿・掲載を行う場合、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)選びに迷ってしまうもの。そんな初心者の方にも、おすすめできるASPサービスは「A8.net」「バリューコマース」「afb(アフィb)」の3つです。それでは、1つ1つ説明していきましょう。

1.A8.net

A8.net(エーハチネット)は、株式会社ファンコミュニケーションズが運営する「国内最大規模のASP」です。

A8.netの特徴は、次の4つになります。

業界最大級のメディア登録数

A8.netでは336万サイト登録、幅広いジャンルのメディアが活躍しています。

業界最大級の広告主取引実績数

累計導入実績は24,000社以上。

アフィリエイト満足度13年連続1位

A8.netはアフィリエイトマーケティング協会の調査において、13年連続メディア満足度1位。
※アフィリエイトマーケティング協会【アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2023年】調べ

開始~5か月間をスタート専任チームがサポート

アフィリエイト運用は初期のベース作りをサポート。管理画面の操作から、プログラムの改善をしてくれます。

料金プランは、以下のとおりです。
・初期費用:税抜50,000円
・月額費用:税抜40,000円(トライアルコース)~

詳しくは、「A8.net公式サイト」をご参照ください。
https://www.a8.net/

2.バリューコマース

バリューコマースは、バリューコマース株式会社が運営する「日本初のASP」です。

バリューコマースの特徴は、次の3つになります。

多種多様で質の高い国内最大級のメディアネットワーク

バリューコマースのアフィリエイトメディアネットワークは、幅広い質の高いアフィリエイトサイトから成り立っており、これらのサイトは大手法人が運営する有名な比較サイトやポイントサイトから、個人が運営する口コミブログ、そしてSNSプラットフォーム(YouTube、Instagram、Twitterなど)まで、多様な種類があります。

大小・業界を問わず 多くの広告主導入実績

アパレル、コスメ、PC・家電などの商品販売を行うECサイトから、旅行、金融、人材などの会員獲得を目指すサイトまで、さまざまなジャンルや企業規模の広告主が、新規顧客の獲得や売上向上のためにバリューコマースのアフィリエイトプログラムを活用し、多くの成功事例を生み出しています。

アフィリエイト広告運用の成果を高める機能やサービス

バリューコマース アフィリエイトは、日本初のアフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)として、多くのアフィリエイト広告の運用に関するノウハウを蓄積しています。この蓄積された知識を元に、アフィリエイト広告の成果を向上させるための新しい機能やサービスを積極的に開発しています。

例えば、広告のコンバージョン率を高める「iPush(アイプッシュ)」や、ユーザーの行動を可視化する「ブラウザー・アプリ別レポート」などがあります。また、外部環境の変化に対応するためにITP(Intelligent Tracking Prevention)に対応するなど、常に改善と対応を行っています。

料金プランは、以下のとおりです。
・初期費用(初期設定費):税抜50,000円
・月額費用:税抜50,000円

詳しくは、「バリューコマース公式サイト」をご参照ください。
https://www.valuecommerce.ne.jp/ecsite/

3.afb(アフィb)

afb(アフィb)は、株式会社フォーイットが運営する「旧アフィリエイトBのASP」です。

バリューコマースの特徴は、次の3つになります。

累計約12,200プロモーションにものぼる導入実績

2020年7月までの累計プロモーション数は約12,200。

使いやすく操作性に優れた管理画面

日別・月別などの基本的なレポートはもちろん原稿別・サイト別・デバイス別なども充実。

多種多様な有力サイトや独自メディア

検索結果上位にランクするSEO有力メディアや爆発力を持つ運用型広告メディア、コンバージョンから認知拡大まで幅広いターゲットにアプローチできるインフルエンサーを含む、他にも多くの集客チャネルが網羅されています

詳しくは、「afb(アフィb)公式サイト」をご参照ください。

https://www.afi-b.com/advertiser/

アフィリエイト広告における法律上の注意点

アフィリエイト広告を運用するうえで、広告主ご自身はもちろんのこと、広告を掲載してくれるアフィリエイターが、「法律違反」や「権利侵害」をしていないか注意する必要があります。特に気をつけたい注意点は、「景品表示法」「薬機法(旧薬事法)」「著作権・肖像権・商標権」の3つの問題です。それぞれ簡単に説明しましょう。

1.景品表示法の問題

消費者庁の景品表示法(正式名称:不当景品類及び不当表示防止法)に違反しないように注意が必要です。たとえば、「虚偽や誇張の表示」や「誤認させる表示」が景品表示法違反に該当します。

またステマ広告(https://docs.google.com/document/d/19n1cjoc148Bcw3-tpCMEa8wBmT6NibgYTL62E31N0-s/edit)(口コミを装った広告)も、2023年の夏以降に規制対象になり、懲役・罰金が課せられる可能性があるので気をつけましょう。具体的には、第三者にレビューを依頼して、商品・サービスの購入につなげようとするアフィリエイトサイトは、法律で規制される予定になっています。

2.薬機法(旧薬事法)の問題

薬機法(正式名称:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に違反しないようにも注意が必要です。特に健康食品や化粧品のアフィリエイトサイトで効果・効能を訴求する場合、薬機法に抵触する危険性があるので、細心の注意を払いましょう。

3.著作権・肖像権・商標権の問題

商用利用フリーでない画像や、芸能人・人気YouTuberの写真などを、作者や本人の許可を得ないでアフィリエイトサイトに使うのは違法行為です。著作権侵害・肖像権侵害に該当すれば、数十万円の慰謝料を請求されることがあります。また、これらに類似した法律として、商標権侵害にも十分気をつけましょう。

アフィリエイト広告における基礎知識のまとめ

最後に、アフィリエイト広告の基礎知識を、わかりやすく一覧にします。

1.アフィリエイト広告とは

成果報酬型広告と呼ばれるインターネット広告の一種

2.アフィリエイト広告の仕組み

広告主とアフィリエイター(媒体主)のあいだに、ASPが介在するビジネスモデル

3.アフィリエイト広告のメリット

「低リスクで費用対効果が高い」「Web集客の手間が省ける」「効果測定ができる」など

4.アフィリエイト広告のデメリット

「ASPの月額利用料がかかる」「虚偽・誇大広告のリスクがある」など

5.アフィリエイト広告の掲載媒体

「Webサイト」「SNS」「メールマガジン」の主に3種類

6.おすすめのASP

「A8.net」「バリューコマース」「アクセストレード」「afb(アフィb)」の4つ

7.法律上の注意点

「景品表示法」「薬機法(旧薬事法)」「著作権・肖像権・商標権」など

本記事が、アフィリエイト広告運用の一助となれば幸いです。