Google広告運用に携わっていると「いつの間にか管理画面が変わって、新しい指標が増えていた」ということもあるでしょう。こうしたとき、ふわっとした理解でやり過ごしてしまうのは危険です。
今回は、復習も兼ねてGoogle広告の主要な指標を整理します。特に「インプレッション指標13種類」と「クリック指標2種類」について、定義や計算方法を解説していきます。
Google広告のインプレッション指標13種類
まず基本からおさらいです。「インプレッション(imp)」は広告が表示された回数です。たとえば広告が70回表示されたら、70インプレッションとなります。
「インプレッションシェア(IS)」は表示可能だった回数のうち、実際に表示された割合を表します。
計算式:インプレッションシェア=表示回数 ÷ 表示可能回数
検索広告の指標(10種類)
- 検索広告のインプレッションシェア:検索ネットワークでの実際の表示回数 ÷ 表示候補回数
- 検索広告のページ上部インプレッションシェア:検索結果ページ上部に表示された割合
- 検索広告のページ最上部インプレッションシェア:検索結果ページ最上部に表示された割合
- 検索広告のインプレッションシェア損失率(ランク):広告ランク不足で表示されなかった割合
- 検索広告のページ上部インプレッションシェア損失率(ランク):広告ランク不足でページ上部に表示されなかった割合
- 検索広告のページ最上部インプレッションシェア損失率(ランク):広告ランク不足で最上部に表示されなかった割合
- 検索広告のインプレッションシェア損失率(予算):予算不足で表示されなかった割合(キャンペーン単位)
- 検索広告のページ上部インプレッションシェア損失率(予算):予算不足でページ上部に表示されなかった割合
- 検索広告のページ最上部インプレッションシェア損失率(予算):予算不足で最上部に表示されなかった割合
- 検索広告の完全一致のインプレッションシェア:完全一致キーワード検索による実際の表示回数 ÷ 表示候補回数
ディスプレイ広告の指標(3種類)
- ディスプレイ広告のインプレッションシェア:ディスプレイネットワークでの実際の表示回数 ÷ 表示候補回数
- ディスプレイ広告のインプレッションシェア損失率(ランク):広告ランク不足で表示されなかった割合
- ディスプレイ広告のインプレッションシェア損失率(予算):予算不足で表示されなかった割合(キャンペーン単位)
Google広告のクリック指標2種類
- クリックシェア:獲得可能なクリック全体に対する実際のクリックの割合(検索・P-MAX・ショッピング・ホテルで利用可)
- 相対クリック率:ディスプレイネットワークで同じサイトに表示された他の広告と比較したクリック率(CTR ÷ 平均CTR)
特に「相対クリック率」はGoogle公式ヘルプには載っていない指標ですが、管理画面から確認できます。コンバージョンデータが乏しいときの参考になります。
まとめ:指標は正確に押さえておこう
- インプレッションは「広告がどれだけ表示されたか」を示す
- インプレッションシェアは「表示可能だった中でどれだけ表示されたか」の割合
- クリック指標は「獲得可能なクリックのシェア」と「他広告と比較したクリック率」を把握できる
Google広告の現状を正しく把握するには、指標の定義を正確に覚えておくことが重要です。知らない指標が出てきたら、Google広告ヘルプで必ず確認しておきましょう。