「広告は配信しているのに、成果が出ない」
「表示回数は多いのに、なぜか反応が薄い」
そんな違和感を覚えたことはありませんか?
実はその原因、広告が“見られていない”可能性があります。
デジタル広告では「配信された=見られた」ではありません。
そこで重要になるのがビューアビリティ(Viewability)**という考え方です。
本記事では、
- ビューアビリティとは何か
- なぜ広告効果に直結するのか
- 見られる広告にするための改善ポイント
を、広告運用の現場目線で分かりやすく解説します。
ビューアビリティとは?
そもそも「表示された広告=見られた広告」ではない
ビューアビリティ(Viewability)とは、
「配信された広告が、実際にユーザーの視認可能な状態で表示されたかどうか」を示す指標です。
例えば、以下のようなケースを想像してください。
- ページ最下部に表示され、スクロールされずに終わった広告
- タブの裏側で読み込まれただけの広告
- 一瞬だけ表示されてすぐ消えた広告
これらは配信はされているが、ユーザーにはほぼ見られていない状態です。
デジタル広告の世界では、このような広告も「インプレッション」としてカウントされてしまうことがあり、
結果として数字と実感のズレが生まれます。
ビューアビリティの基準(業界標準)
一般的に採用されているビューアビリティの基準は以下です。
- ディスプレイ広告
- 広告の50%以上が
- 1秒以上表示された場合
- 広告の50%以上が
- 動画広告
- 動画の50%以上が
- 2秒以上表示された場合
- 動画の50%以上が
この条件を満たして、初めて「ビューアブル(視認可能)」と判断されます。
つまり、
インプレッション数 = 実際に見られた回数ではない
という点が非常に重要なのです。
なぜビューアビリティが広告成果に直結するのか
見られていない広告に、効果は生まれない
広告の目的は、
- 認知を広げる
- 興味を持ってもらう
- 行動につなげる
ことです。
しかし、そもそも見られていなければ、
クリックも、認知も、記憶にも残りません。
CTR(クリック率)が低い
CVR(コンバージョン率)が上がらない
CPAが合わない
こうした課題の根本原因が、
「広告がユーザーの目に入っていない」ことにあるケースは少なくありません。
ビューアビリティが低いと起こる3つの問題
① 広告費の無駄打ちが増える
見られていない広告にも費用が発生するため、
実質的な費用対効果が悪化します。
② 正しい改善判断ができない
「クリエイティブが悪い」「訴求が弱い」と判断しても、
実はそもそも表示位置が悪いだけということも。
③ クライアント・社内説明が難しくなる
数値は出ているのに成果が出ないため、
広告施策全体への信頼を損ねる原因になります。
ビューアビリティが低くなる主な原因
配信面・掲載位置の問題
ビューアビリティに最も影響するのが掲載位置です。
- ページ下部・フッター付近
- 無限スクロールの深い位置
- 広告が多すぎるページ
これらはユーザーが到達しない可能性が高く、
ビューアビリティが著しく低下します。
ユーザー行動とのミスマッチ
- スマホでの高速スクロール
- 読了前に離脱される記事
- 表示速度が遅いページ
ユーザー行動を無視した配信設計では、
広告が表示される前にページを離脱されるケースも多くなります。
ビューアビリティを改善するための具体策
配信面・プレースメントの見直し
- 高ビューアビリティの配信面を選定
- ファーストビュー付近への掲載
- 成果の悪いプレースメントの除外
特に「自動配信任せ」にしている場合、
定期的な配信面の精査が欠かせません。
クリエイティブと表示形式の工夫
- レスポンシブ広告の活用
- 視認性の高いサイズ選定
- 動きやコントラストを意識したデザイン
「見られる場所 × 見やすい広告」
この掛け算が、ビューアビリティ改善の近道です。
指標を“インプレッション以外”で見る
ビューアビリティを意識するなら、
以下の指標も併せて確認しましょう。
- ビューアブルインプレッション
- ビューアビリティ率
- 到達単価(vCPM)
数字の見方を変えるだけで、
広告改善の打ち手が明確になります。
まとめ|「配信した」ではなく「見られた」を基準にしよう
広告運用で本当に見るべきなのは、
どれだけ配信されたかではなく、
どれだけ“見られたか”です。
ビューアビリティを理解し、
- 配信面
- 掲載位置
- クリエイティブ
を見直すことで、
同じ広告費でも成果は大きく変わります。
「広告を出しているのに効果が出ない」
そう感じたときこそ、
一度ビューアビリティに目を向けてみてください。










