「世界のエリートは、よく美術館に足を運んでいる」ーーそんな噂を耳にしたことはありませんか?
実はアート作品を鑑賞することが、能力開発につながると注目されています。もし「なかなか力が発揮できない」と悩んでいるなら、知識偏重から一度離れ、アートを通じた学びを取り入れてみるのも一案です。
今回は、アート作品をじっくり見てディスカッションすることで能力を伸ばす「VTS(対話型鑑賞法)」をご紹介します。
VTS(Visual Thinking Strategy)とは?
VTS(Visual Thinking Strategy)とは「対話型鑑賞法」のこと。アート鑑賞を通して観察力・批判的思考力・コミュニケーション力を育成する教育メソッドです。1980年代にニューヨーク近代美術館で開発され、現在はアメリカの学校や博物館でも広く導入されています。
VTSの3ステップ
- ステップ1:予備知識なしでアート作品を10~20分鑑賞する
- ステップ2:ファシリテーターが3つの質問を投げかける
①この作品でどんな出来事が起きていますか?
②作品のどこからそう思いましたか?
③もっと発見はありますか? - ステップ3:ディスカッションで理解を深める
もともとは子ども向けに開発されたVTSですが、近年はビジネスパーソンの教育にも取り入れられています。
VTSで期待できる効果
- 観察力:物事や人をよく見る力が身につく
- 批判的思考力:「なぜそう思うのか?」を論理的に考える習慣がつく
- コミュニケーション力:意見交換を通じて表現力・傾聴力が高まる
- 直感力:知識に頼らず直感で考える力を磨ける
VTSを体験するには?
VTSはオンラインイベントとリアルイベントで体験可能です。
オンラインイベント
イベント支援サービス「こくちーずプロ」で探せます。Zoom開催が主流です。
リアルイベント
東京国立博物館で開催された記念フォーラムのように、大規模イベントが年数回開かれています。最新情報は「PR TIMES」でチェックしましょう。
まとめ
VTSは、美術鑑賞を通して観察力・批判的思考力・コミュニケーション力・直感力を鍛える教育手法です。エリート教育だけでなく、日常の学びやビジネススキル向上にも役立ちます。イベントや書籍を通じて、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。