今日からはじめるSEO対策/無料で使えるSEOツールも紹介
インターネットで集客をしたいけど、広告費は極力抑えたい……。
そんな悩みをお持ちの方に、おすすめしたいのがSEO対策です。
今回ご紹介する内容は、主に次の3つです。
- SEO対策の特徴(メリット・デメリット)
- 検索エンジンの仕組みとアルゴリズム
- 無料で使える7つのSEO対策ツール
SEO対策の“基本”と“全体像”がわかるように工夫していますので、ぜひ参考にしてみてください。
SEO対策とは?
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、和訳すると「検索エンジン最適化」。簡単に言えば、GoogleやYahoo! JAPANで検索された際、できるだけ検索結果の上位に表示させるためのマーケティング施策です。
なおYahoo! JAPANの検索エンジンは、Googleとほぼ同じもの。ゆえにYahoo! JAPANとGoogleの検索結果はほとんど同じになっています。つまりSEO対策とは、実質的に「Google検索エンジン対策」といっても過言ではありません。
そしてGoogleは、検索エンジンのアルゴリズムを何度もアップデートを繰り返しています。たとえば2015年には、「モバイルフレンドリーアップデート」という大規模なアルゴリズムの変更がありました。そして翌年の2016年に「モバイルファーストインデックス(MFI)」を発表。
現在は、スマートフォンでも読みやすい、見やすいコンテンツを作成することで、検索結果に上位表示されやすいアルゴリズムになっています。コンテンツを作成する際は、スマートフォンで文字や画像が見やすくするのが、現在とても大切なことの1つです。
SEO対策のメリット・デメリット
SEO対策を行ううえで、押さえておきたいメリット・デメリットは、下記になります。
SEO対策のメリット
無料で集客力できる
SEO対策を行うことで、検索エンジンからの流入が増加します。リスティング広告のようにお金を払う必要はありません。
購買意欲の高いユーザーにアプローチできる
たとえばユーザーが「宅配弁当 千葉」と検索したとしましょう。このユーザーは、千葉県に住んでいて、宅配弁当サービスを利用したいと思っている可能性が高いでしょう。「宅配弁当 千葉」で自社のコンテンツが検索エンジンで上位表示されていれば、購買意欲の高いユーザーに意図的なアプローチができます。
継続的なアクセスが見込める
Webメディアを立ち上げ、SEOで上位表示させるのは大変な一方で、一度上位表示が安定すればしばらくは順位が下落せず継続的にアクセス数を確保できます。
SEOのデメリット
効果・成果が出るまで時間がかかる
新規メディアを立ち上げるならば、半年~1年間は採算がとれないことはよくあることです。広告のように、即日にアクセス数が伸びるといった即効性のある効果は期待できません。コンテンツの量と質の向上に伴い、徐々にアクセス数が伸びていく傾向があるのです。
必ず効果・成果が出る保証はない
SEO対策を行い成果を出す人もいれば、全然うまくいかない人もいます。とにかくコンテンツの量を増やせば、上位表示できるというような時代は終わってしまいました。現在はSEOをよく研究して対策を行なわないと、成果が出ない可能性があります。
アルゴリズム変動のリスクがある
たとえば2013年に、YMYL(Your Money or Your Life)という健康に関するコンテンツの検索アルゴリズムを変更する大きなアップデートがありました。これにより、このアップデート前に検索上位に表示されていた、一部の健康系アフィリエイトサイトの検索順位が大幅に下落したのです。アルゴリズムの変動は、大変大きなリスクになります。
Google検索エンジンの仕組みを知ろう
Webサイトの検索順位は、検索エンジンのアルゴリズムにより決定します。Googleの検索エンジンの仕組みを知ろうと思ったら、Googleが公開している情報をよく読んでおきましょう。
Googleのアルゴリズムは200項目以上あると言われており、そのほとんどが非公開。しかしアルゴリズムのヒントは、Googleの公式サイトであるGoogle検索セントラルで公開されています。ここを見落としている方もいらっしゃるので、必ず押さえておきましょう。
▼Google検索セントラル
https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/how-search-works?hl=ja
それでは、本題のGoogle検索の仕組みについて説明します。Google検索セントラルの「Google検索の仕組みに関する詳細ガイド(https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/how-search-works?hl=ja)」によると、Googleの検索エンジンは、基本的に「クロール」→「インデックス登録」→「検索結果の表示」の3ステップで進むアルゴリズムになっています。
クロールとは?
Googleはクローラと呼ばれる自動プログラムを使用して、インターネット上で見つかったページからテキスト・画像・動画をダウンロードします。これをクロールと言います。
インデックス登録とは?
Googleはページ上のテキスト・画像・動画ファイルを解析し、その情報をGoogle インデックス(大規模なデータベース)に保存します。
検索結果の表示
ユーザーがGoogleで検索すると、Googleはユーザーの検索語句に関連する情報を返します。
なお「クロール」や「インデックス登録」がなされない場合、「検索結果の表示」に至りません。ちなみに新規のサイトをつくったばかりのときは、Googleにインデックス登録してもらえず、Googleの検索結果に表示されていないケースはよくあります。
以上が、Google検索エンジンの土台となる仕組みです。
ここからは、もう少し詳しいアルゴリズムについて見ていきましょう。
公式ガイドラインから「Googleアルゴリズムのヒント」をつかもう
Google検索セントラルの「一般的なガイドライン(https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/url-structure?hl=ja)」には、10個のポイントが挙げられます。Googleのアルゴリズム対策として、これらは必ず押さえておきましょう。
(画像引用元:Google検索セントラルhttps://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/url-structure?hl=ja)
1.シンプルなURL構造を維持する
サイトのURL構造はできる限りシンプルにしましょう。論理的かつ人間が理解できる方法でURLを構成できるよう、コンテンツを分類します。
シンプルなURLにするコツは、主に下記のとおり。
判読できない長いID番号をURLに使用しない
【×】https://tsuginote.co.jp/dx-news/id_sezioneid=397&sid=7ak841daaf946f555
【〇】https://tsuginote.co.jp/dx-news/555
URL内のキーワードをつなげない
【×】https://tsuginote.co.jp/dxnews/seofree
【 〇】https://tsuginote.co.jp/dx-news/seo-free
アンダースコア「_」ではなくハイフン「-」を使用する
【×】https://tsuginote.co.jp/dx_news/google_update
【〇】https://tsuginote.co.jp/dx-news/google-update
2.Googleに外部リンクの関係性を伝える
たとえばWordPressにURLを埋め込む場合、次のように設定をします。
Add “nofollow” to link
広告や有料プレースメントのリンク(一般に「有料リンク」と呼ばれます)を sponsoredでマークアップします。
Add “sponsored” to link
リンクにその他の適切な値がなく、そのリンクとサイトを関連付けたくない場合、またはリンク先のページをサイトからクロールさせないようにする場合は、nofollowの値を使用します。
Add “ugc” to link
コメントやフォーラム投稿など、ユーザー作成コンテンツ(UGC)のリンクは、ugcでマークアップすることをおすすめします。
3.煩わしいインタースティシャルやダイアログを避ける
煩わしいインタースティシャルやダイアログとは、通常はプロモーションを目的として表示され、ユーザーによるコンテンツ閲覧の妨げとなるページ要素のことです。
インタースティシャルページ全体を覆い隠すように表示されるもの。サイト閲覧の直前に、画面いっぱいに表示される広告などがある。ダイアログページ一部を覆い隠すように表示されるもの。サイト閲覧中に「トラッキングすることを許可しますか?」といった動作確認などがある。 |
煩わしいインタースティシャルの表示は、ユーザーの不満、ひいてはウェブサイトに対する信頼の低下につながります。
4.子供向け取り扱いとしてサイトをタグ付けする
ウェブサイトやモバイルアプリが子供向けの場合、子供向け取り扱いタグのページにアクセスして、全体または一部を子供向けとして取り扱うようにGoogleに対して指定するサイトまたはサービスをタグ付けする必要があります。その理由は、児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)を遵守するためです。子供向けサイト・アプリには、タグの付け忘れに注意しましょう。
5.ブラウザの互換性
ユーザーは通常、ブラウザを使用してウェブサイトを表示するもの。ブラウザによってウェブサイトのコードの解読方法が多少異なるため、ユーザーが使用するブラウザによってページの表示が異なる可能性があります。通常、ブラウザ固有の動作に依存した記述方法(ブラウザの自動判定に頼り、コンテンツの種類やエンコードを明示しないなど)は避けましょう。
6.重複コンテンツの作成を避ける
重複するコンテンツとは、ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、同じ言語の他のコンテンツとまったく同じないし非常によく似たコンテンツのブロックのこと。たとえば記事数を増やそうと思って、「SEOに使える対策ツール」「無料で使えるSEOツール」といった似たような記事をつくり、同じツールを同じような文章で紹介した場合、重複コンテンツとみなされる可能性が高いでしょう。
このような行為は、ユーザーが検索結果で実質的に同じコンテンツを何度も見ることになり、利便性の低下につながります。そのため検索結果のランキングが下げられてしまう可能性も。もし重複コンテンツを掲載していたら、削除・統合などを行い、内容が被らないようにしておきましょう。
7.有効なページ メタデータを使用する
有効なページ メタデータを使用すると、GoogleがページのHTMLマークアップを処理できるようになります。Googleは、HTMLが無効な場合やHTML標準に準拠していない場合でもHTMLの解析を試みますが、マークアップに誤りがあるとGoogle検索におけるウェブサイトのエラーの原因となることがあります。要するに、Googleの人工知能が理解できるようにしましょう。
8.リンクをクロールできるようにする
Googleのクローラがたどれるリンクは、解決可能なURLが指定された適切な<a>タグが使用されているリンクのみです。
<a>タグでもhref属性がないものや、スクリプトのクリック イベントによりリンクとして機能するその他のタグをたどることはできません。
たどることができるリンク<a href=”https://tsuginote.co.jp/”><a href=”/relative/path/file”> たどることができないリンク<a routerLink=”same/path”><span href=”https://tsuginote.co.jp/”><a onclick=”goto(‘https://tsuginote.co.jp/’)”> |
9.Googlebotがブロックされていないかどうか確認する
Webサイトに対するGooglebotのアクセスをブロックすると、Googleはサイトコンテンツのクロールやインデックス登録を行えなくなり、Googleの検索結果におけるサイトのランキングに悪影響が及ぶ可能性があります。
Googleでは、この問題を検出した場合に、Googlebotがブロックされていることを通知することがあります。[インデックスカバレッジ]レポートで、サイトでブロックされたすべてのページを表示したり、URL検査ツールを使用して特定のページをテストしたりすることも可能です。
10.Google検索でウェブサイトをテストする場合のおすすめの方法
サイトのパターンをテストする際にGoogle検索の動作に悪影響を及ぼさないためのおすすめの方法は、4つあります。
テストページでクローキングを行わない
Googlebotとユーザーに異なるURLのセットを提示するのはやめましょう。これはクローキングと呼ばれ、テストの実行中であるかどうかにかかわらず、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)の違反になります。
rel=”canonical”リンクを使用する
複数のURLを使用してA/Bテストを実行している場合は、代替URLのすべてでrel=”canonical”リンク属性を使用して、元のURLが優先されるバージョンであることを示せます。
301リダイレクトではなく、302リダイレクトを使用する
A/Bテストで元のURLからパターンのURLにユーザーをリダイレクトする際には、301(恒久的)リダイレクトではなく、302(一時的)リダイレクトを使用します。これにより、このリダイレクトが一時的なものであり、テストの実行中にのみ行われることを検索エンジンに認識させることができます。
テストは必要な期間だけ実行する
Googleは必要以上に長くテストを実行しているサイトを検出した場合、検索エンジンを欺く意図があるものとみなし、適宜措置を講じることがあります。
無料で使える7つのSEO対策ツール
SEO対策ツールは、「内部対策ツール」「キーワード選定ツール」「外部対策ツール」の主に3つに分類されます。そのなかでも、無料で使えるものをご紹介しましょう。
内部対策ツール
おすすめの内部対策ツールは、「SEOチェキ」「GRC」「GMO順位チェッカー」の3つです。
総合チェックツール「SEOチェキ」
SEOチェキは、調べたいURLを入力するだけで、下記のような情報を総合的にチェックできるツールになります。
- title・meta description・meta keywords・h1タグ
- 発リンク数(外部リンク・内部リンクの数)
- 最終更新日時・ファイルサイズ・読込時間
- 検索順位
- キーワード出現頻度
検索順位チェックツール「GRC」
GRCは、検索順位を自動でチェックしてくれる優れもの。無料版でできることは、下記のとおりです。
- 登録できるURLの数は3つまで
- 検索語数(サイト名・URL・検索語の組み合わせ)は20個まで
- 登録できる上位追跡項目の数は2個まで
GRCは無料でも利用できますが、機能制限があるため、気に入ったら月額495円(税込)のベーシックプランに移行してもいいでしょう。
GMO順位チェッカー
GMO順位チェッカーは、「ずっと無料プラン」があるクラウド型の検索順位チェックツールです。機能も多く、最新の検索順位チェッカーです。
- AI キーワードアドバイザー
- モバイル版順位取得にも対応
- エリア毎の順位取得も可能
- URLとキーワードを登録すると毎日自動的に検索順位を取得
- スマホやタブレットでも使用できる
- 複数条件設定可能な順位変動アラート
- 1000文字までの大容量メモ
「ずっと無料プラン」は1URL・10キーワードまで取得できます。複数のサイトをお持ちの方は有料(月額税込485円~)のプランがおすすめです。
キーワード選定ツール
おすすめのキーワード選定ツールは、「ラッコキーワード」と「キーワードプランナー」の2つです。
キーワードリサーチツール「ラッコキーワード」
ラッコキーワードは、Googleのサジェストキーワードを調べられる無料ツールです。たとえば検索窓に「SEO ツール」と打ち込むと、下記のようにサジェストキーワードが一覧で出てきます。
この一覧表が、どのキーワードで上位表示を狙うかを決めるヒントになります。
またGoogleのサジェストキーワードを調べること以外に、Bing/You Tube等のサジェストキーワード・関連Q&A・共起語・見出しの一括取得もできます。
Google広告運用ツール「キーワードプランナー」
キーワードプランナーとは、キーワードごとの月間検索数などを調べられるツールです。Googleが無料で提供しているツールですが、有料(Google広告を利用している状態)で使ったほうが詳しい数値を把握できます。
ちなみに、キーワードプランナーは登録しないと利用できません。登録不要かつ無料で利用できるものとしては、「aramakijake.jp(https://aramakijake.jp/ アラマキジャケ)」があります。
SEO初心者は「無料のキーワードプランナー」もしくは「aramakijake.jp」がおすすめです。
Googleキーワードプランナーの使い方は、以下記事で詳しく紹介しています。
外部対策ツール
おすすめの外部対策ツールは、「hanasakigani.jp」と「Majestic」の2点です。
競合サイト被リンクチェックツール「hanasakigani.jp(ハナサキガニ)」
https://hanasakigani.jp/category
hanasakigani.jp(ハナサキガニ)は、「マイサイト被リンクチェック」や「競合被リンクチェック」が行えるツールです。
「マイサイト被リンクチェック」では、マイサイトのURLを入力することで、次の2つが確認できます。
- 被リンク数・ドメイン数
- 被リンク情報(被リンクのページタイトル・URLなど)
「競合被リンクチェック」では、対策キーワードとマイサイトのURLを入力することで、検索結果の上位10サイトの下記のような情報が確認可能です。
- 外部被リンク数
- 被リンクドメイン数
- ドメイン年齢
なお無料版の場合、1日の利用回数は3回に制限されています。
SEO 被リンクチェッカーとリンク構築ツールセット「Majestic(マジェスティック)
Majestic(マジェスティック)は、自社・競合サイトの被リンクを解析できるツールです。先のhanasakigani.jp(ハナサキガニ)は主に被リンク数をチェックできるのに対して、Majesticは被リンクの質を確認するために使います。
どんな被リンクなのか詳しく知りたいときは、Majesticのほうを使いましょう。
さっそく無料のSEO対策ツールを使ってみよう!
SEO対策は、Google検索エンジン対策といっても過言ではありません。
Google検索エンジンの仕組みとアルゴリズムを知り、検索エンジンからの評価の高いコンテンツをつくっていくことがSEO対策の基本的な考え方です。
そしてSEO対策を行う手段として、SEO対策ツールの活用も欠かせません。
- 内部対策ツール:SEOチェキ、GRC、GMO順位チェッカー
- キーワード選定ツール:ラッコキーワード、キーワードプランナー
- 外部対策ツール:hanasakigani.jp、Majestic
ぜひご紹介した7つのツールを使ってみてくださいね。
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