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2023.04.12 DXツール

InnovMetric社、製造企業向けのPolyWorks® 2023 3D計測デジタルエコシステムをリリース

InnovMetric社は4月12日、PolyWorks 2023のリリースを発表した。この新たなリリースはPolyWorksのユニバーサル3D計測プラットフォームを拡張するもので、製造企業の製品設計、プロセス設計、品質管理、製造の4つの段階における寸法管理プロセスに統合されるデジタルエコシステムを提供する。

製造企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現

概要

PolyWorks 2023はユニバーサルプラットフォームの機能を強化して3D計測チームの作業効率を最大限に高めるとともに、3D計測のコストを3つの方法によって削減する。

  • モデルベース定義(MBD)ソリューションと測定システム解析(MSA)のデジタルワークフローを改善。製造企業は寸法管理プロセス用のソフトウェアの数を減らすことができる。
  • PolyWorksのデータ管理ソリューションをクラウド上に15分以内に展開し、企業のIdentityServerに接続できる。
  • 製品品質に影響する諸要因を自動的に特定できる、新しい根本原因分析ツールがデータ管理ソリューションに組み込まれている。

製品・プロセス設計段階

PolyWorks|Inspector™ソリューションは、製品・プロセス設計のあらゆる段階において3D寸法の測定、管理、分析を通してリードタイムを短縮する。PolyWorks|Inspector 2023では、3D計測スペシャリストはより効率よく測定テンプレートを設定し、3D計測を実施できる。

  • ステップをキーワード検索し、エラーや警告などの種類別に表示することで、大規模な測定シーケンスもスピーディに分析・編集することができる。
  • 従属フィーチャーの元オブジェクトを置換し、すべての関連オブジェクト、データ位置合わせ、フィーチャーから作成されたレポートを更新できる。
  • ポリゴンモデル上で、フィーチャー作成に必要な領域を選択することで、カーブベースフィーチャー(円、長穴など)を作成できるようになった。これにより、CADデータなしでもスピーディに検査を行える。

複合現実テクノロジーはオペレーターの手を煩わせることなく、ローカライズされたビジュアルガイド、測定フィードバック、検査機能へのアクセスを提供する。PolyWorks|AR™ 2023の複合現実アプリには、レーザースキャンガイド、検査結果の確認、組織内での連携を可能にする新しいパワフルなツールを備えている。

  • PolyWorks|Inspectorの3Dシーンウィンドウ内のホログラムをオペレーターの視界内で位置合わせすることで、スキャンの進行を確認し、データ品質が低い領域でのスキャンを追加し、フィーチャーをスキャンすべき箇所を正確に特定できる。
  • スキャンしたデータでフィーチャーの偏差とカラーマップを直接確認できる。
  • Microsoft Teamsで社内メンバーと連携しながら検査結果を確認し、製造上の問題を効率的に協議できる。

PolyWorks|PMI+Loop™のモデルベース定義ソリューションにより、製造企業は設計・製造チームが定義したすべての寸法管理項目をネイティブCADプラットフォーム内で管理できる。寸法管理項目をCADソフトウェア内でCADデータに関連付けると、CADモデルが修正された際、管理項目も自動更新されるので、CADの設計変更を検査プロジェクトにスピーディに反映させるために必要なデジタル・トレーサビリティを確保できる。2023バージョンではMBDソリューションの処理速度が飛躍的に向上し、CADファイルのサイズが大幅に縮小された。PolyWorks|PMI+LoopはSiemens NX、PTC Creo、DS SolidWorksのCADプラットフォームで利用できる。

品質管理段階

製造ツールを認定するのに先立って3D計測プロセスの工程能力を保証するには、測定システム解析(MSA)ツールが不可欠である。2021バージョン以降、ユーザーは繰り返し性やゲージR&Rの分析をPolyWorks|Inspectorから直接実行できるようになった。必要なプローブ、スキャン、ゲージのデータをガイド下で取得し、結果を検査プロジェクトにリンクされた更新可能なExcelシートで確認できる。PolyWorks 2023ではExcelへのデータ転送がさらに高速化され、寸法管理項目数、反復回数、測定ピース数、オペレーター数の制限もなくなった。

製造段階

PolyWorks 2023では、製造ラインから取得したデータの管理とスピーディな問題解決のための機能が大きく進化。

  • 1つの検査プロジェクトには、製造ラインからのサンプルピースを100万個まで保存できる。
  • オペレーターはPolyWorks|DataLoop™ Webインターフェースに何百ものチャートを同時に表示し、瞬時に製造における寸法の傾向を把握できる。
  • PolyWorks|DataLoopでは問題の根本原因の発見も自動化された。関連性の統計的分析により、製品品質に影響している諸要因が自動的に特定されると、結果が簡単な用語と明確な図表で表示される。

データ管理

PolyWorks|DataLoopのデータ管理ソリューションは3D計測データを中央サーバーに保存し、3D計測情報を収集する人々とそれらにアクセスする人々すべてを相互にデジタル接続する。2023バージョンではPolyWorks|DataLoopの導入手順がさらに簡易化された。

  • InnovMetricが提供するテンプレートを使用すれば、Microsoft AzureやAmazon AWSのクラウドサービス上でのデータ管理ソリューションのインストール、設定、起動までが15分以内で完了。
  • 新しいPolyWorks|DataLoopは企業のIdentityServerとの接続に、Azure Active Directory(AD)とSAML 2.0の認証プロトコルもサポートしている。

<リンク>

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000119684.html

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