アドフラウドの5つの手口と今すぐできる対策

このコラムは次のような方に向けて執筆しています!
  広告費を無駄にしたくない広告担当者
  インターネット広告を運用している経営者
  アドフラウド(広告詐欺)の仕組みと対策を知りたい方

アドフラウドとは?

アドフラウド(ad fraud)とは、広告詐欺・広告不正のことです。広告の表示回数やクリック数を不正に水増ししたり、広告をすり替えたりして、広告費や広告収入を搾取する行為を指します。

IAS(Integral Ad Science)の調査によれば、日本のアドフラウド率は世界第2位とされており、特に注意が必要です。

アドフラウドの悪影響

  • 無駄な広告費の発生:人間に届かないクリックに費用を払ってしまう。
  • アクセスデータの汚染:直帰率100%などのゴミデータが増え、解析が難しくなる。
  • ブランド毀損:不適切なサイトに広告が出てマイナスイメージにつながる。

主要なアドフラウド手口5選

  • 過度な広告領域(Ad Density):広告だらけのページで水増し。
  • 隠し広告(Hidden Ads):透明や極小サイズで実際には見えない広告。
  • 過度な自動リロード(Auto Refresh):広告を自動更新して表示回数を稼ぐ。
  • 不正な広告のすり替え(Ad Injection):本来の広告を勝手に差し替える。
  • 個人端末の乗っ取り:不正プログラムで端末を操作し、広告を裏で表示。

Google広告ですぐできるアドフラウド対策

  • 不正IPアドレスをブロック
    疑わしい海外やデータセンターのIPを広告配信対象外に設定。
  • 有害サイトやCTR異常サイトを除外
    アダルト・違法性のあるサイトやCTRが異常に高いサイトは除外設定。

ラッコツールズの「IPアドレス住所検索」を使えば、アクセス元の地域情報を調べられます。

まとめ

アドフラウドは広告費の浪費・データ汚染・ブランド毀損といった深刻な被害を招きます。
過度な広告領域・隠し広告・自動リロード・広告すり替え・端末乗っ取りなどの手口を理解し、Google広告の「不正IPブロック」「有害サイト除外」を必ず設定しておきましょう。

「何かおかしい」と感じたら、すぐに配信状況を確認して早めに対策することが大切です。

この記事の著者

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