Google広告は2023年5月に、アプリについてはリアルタイムビッダーオークションに主軸を移行する予定であると発表した。一般的にリアルタイム ビッダーは、広告主の費用対効果を改善して広告投資を増やす誘因となり、ひいてはパブリッシャーの収益機会を増やし、広告エコシステム全体を健全にする効果がある。
リアルタイム ビッダーは費用対効果を高め、収益機会を広げるが、ウォーターフォール メディエーションの設定が複雑なパブリッシャーにとっては、この移行に伴って変更が必要になる。
リアルタイム ビッダーへの移行をできるだけ円滑にするため、Google広告は10月31日以降も一時的に、サポート パートナーのプラットフォームにおいて混合型ウォーターフォール内の複数呼び出しに応答する。混合型ウォーターフォールは、入札可能広告ユニットを既存のメディエーション ウォーターフォールに追加することで設定ができる。
これにより、ウォーターフォール メディエーションでの複数呼び出しへの応答終了に向けて、パブリッシャーは徐々に設定を移行することができる。
Google広告は今後数週間のうちに、入札可能広告ユニットを含まないウォーターフォールにおいて、複数呼び出しリクエストでの費用削減を始める。そして10月31日をもって、入札可能広告ユニットを含まないウォーターフォールにおいて、複数呼び出しリクエストでの広告枠の購入を停止する。
Google 広告デマンドを 1 回だけ呼び出すメディエーション ウォーターフォールでは、引き続き広告枠の購入が可能。しかし、ビッダーでは 1 回の呼び出しに比べて、パブリッシャーが Google広告デマンドにアクセスしやすくなり、広告主もメディア購入における費用対効果と競合力が向上する。
パブリッシャーのすべてのメディエーション ウォーターフォールについて、混合型の設定の導入をおすすめする。入札可能広告ユニットを既存のメディエーション ウォーターフォールに追加したパブリッシャーは、10月31日に特別な対応は不要。10月31日以降、Google広告は混合型ウォーターフォール リクエストへの応答を段階的に停止してリアルタイム ビッダーに移行し、2024年初頭までに移行を完了する予定。