検索履歴を追跡した広告は、もしかすると2023年に姿を消すかもしれません……。というのも、Googleが2023年の後半あたりに、Cookieの第三者提供を廃止すると発表しました。
たとえば現時点では、車についてインターネット調べていたら、車の広告がいっぱい出てきますよね。2023年から、そういった現象がなくなるかもしれないのです。
なぜGoogleは、Cookieの第三者提供を廃止したのでしょうか。
Cookieについては、下記の記事で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください!
GDPRにより、GoogleもCookie第三者提供を廃止
Googleは、GDPRという法律の施行によって、Cookie第三者提供を廃止を余儀なくされたと考えられます。GDPRとは、General Data Protection Regulationの略で、EU一般データ保護規則のこと。EU・EEA(欧州経済領域)の31か国の加盟国に適用され、GDPRに違反すると巨額の制裁金が科せられるのです。
実は2017年、Appleはこれと同じことをすでに始めていました。それどころか、もう一歩進んでおり、第三者提供以外のCookieも制限しています。たとえば、TOYOTAのホームページで車を調べた場合、TOYOTAのホームページ内でのターゲティング広告ですら制限されるところまで進んでいるのです。
Googleも将来、AppleのようにCookie制限をもっと制限するかもしれませんが、現段階ではCookie第三者提供の廃止に留まっています。
Cookie制限は、Googleの収益にも影響!?
Googleの収益は、広告費という話は有名ですよね。Cookieが制限され、ターゲティング広告が難しくなれば、当然ながらGoogleの収益にも影響が出ます。
たとえば、「ターゲットに届きやすい広告」と「ターゲットに届きにくい広告」があれば、広告主はターゲットに届く広告にたくさんのお金を出しますよね。一方、ターゲットになかなか届かない広告には、広告主も少しのお金しか出してくれないでしょう。
要するに、GoogleはCookieを制限することによって、不利益を被ってしまう可能性があるのです。しかし、PDPRという法律ゆえ、今回のケースでは従わざるをえないと考えられます。
まとめ
PDPRにより、Appleと同様に、GoogleもCookie厳格化せざるをえない状況に陥っています。それゆえGoogleも2023年に、Cookie第三者提供を廃止する予定です。今後、Googleがどういった動きをとるのかご注目です。