【LINE】トレジャーデータとの業務提携で、実購買データやオフラインコンバージョンへの広告貢献の可視化が可能に

LINE株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:出澤 剛)は5月18日、米国トレジャーデータ社(本社:800 W. El Camino Real, Suite 180 Mountain View, CA 94040 United States CEO:太田 一樹)と業務提携契約を締結し、プライバシー保護と企業のマーケティングニーズを両立するデータクリーンルームソリューションの共同開発を行っていくことを発表した。

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トレジャーデータ社と業務提携した背景

昨今のサードパーティクッキーの規制やiOS14.5における計測環境の変化、「改正個人情報保護法」の施行などにともない、企業のマーケティング手法のあり方が大きく変化しつつある。企業は自社サービス内で顧客との接点を持つことがより重要となり、顧客のプライバシー保護を前提としながら、その企業内に散在する顧客データをどのように統合・分析・活用していくかなど、企業の体制構築がこれまで以上に求められている。

このような背景から、国内月間アクティブユーザー約9,200万人(2022年3月末時点)の基盤を持つLINEと、顧客データ基盤「Treasure Data CDP」を国内外450社以上に提供しているトレジャーデータは、「Treasure Data CDP」に格納された顧客データと、ユーザーの同意を得てLINEが取得したデータをセキュアに突合する、データクリーンルームソリューションの共同開発を開始する。

LINEが取得したデータと、「Treasure Data CDP」内のデジタル広告やメール配信、アプリプッシュ通知の顧客データをかけ合わせた分析によって、「LINE広告」「LINE公式アカウント」などをはじめとするさまざまな法人向けサービスを通じて得られた顧客インサイトの抽出や、分析結果をもとにした有効なメッセージ/広告配信を行う仕組みの提供を目指す。この仕組みによって、例えば、これまで可視化しづらかった実購買データやオフラインコンバージョンへの広告貢献の可視化などが実現する。

3つの具体的な取り組み

1.データクリーンルームソリューションの共同開発
事前にユーザーから同意を得たデータなどを利用し、「Treasure Data CDP」に格納された顧客データとLINEが保有するデータをセキュアに突合する、「LINE」を基軸としたデータクリーンルームソリューションを共同で開発する。

提供価値は、以下のとおり。

  • 顧客インサイトの抽出
  • 高いメッセージ、広告配信効果が見込める顧客の抽出と配信
  • プライバシー保護と企業のマーケティングニーズを両立する分析プラットフォームの提供

2.LINEのマーケティングソリューションと「Treasure Data CDP」のデータ連携
「LINE広告」や「LINE公式アカウント」などのLINEのマーケティングソリューションに対して、「Treasure Data CDP」とのデータ連携を、企業のシステム開発負担を軽減した上で実現する仕組みを提供し、企業の「LINE」活用をより効果的かつ容易にする。

提供価値は、以下のとおり。

  • 顧客一人一人に最適化されたメッセージ/広告の配信
  • 広告主の新規システム開発負荷の軽減

3.LINEのプラットフォームにおける各種サービスとのソリューション開発
LINEの提供する幅広いサービスに対して、「Treasure Data CDP」との連携およびソリューションの開発を行うことで、顧客の利便性を向上するとともに、両社のサービスのさらなる普及と利活用を促進する。

<リンク>

https://www.linebiz.com/jp/news/20220518-01/