Google広告の運用におけるベストプラクティスは、Hagakure・GORIN・MUGENです。前回、アカウントをシンプルにするHagakureを紹介しましたので、今回は運用の基本戦略であるGORINを紹介します。
GORIN(ゴリン)とは?
2016年頃、少しづつ機械学習が実用化され始めた頃に提唱された広告運用戦略です。次の5つの要素で構成されていいます。
- アカウント構成の簡略化
- リーチの最大化
- ターゲティング
- 広告フォーマット
- 効果測定
1.アカウント構成の簡略化
Hagakureアカウントです。広告グループにインプレッションを集め機会学習をワークさせます。
2.リーチの最大化
広告グループのインプレッションを増やしながら、蓄積するデータ量も増やし、
インプレッションシェア損失率(予算)を減らすように調整します。
3.ターゲティング
必要な人に・必要な情報を・適切なタイミング で配信します。これは、Googleのターゲティング機能をしっかり使いましょうということです。例えば、RLSA(検索リマーケティング)でフォーム到達者の入札比率を100%上げるなど。注:キャンペーンは分けない。
4.広告フォーマット
広告のローテーションを均等配信ではなく自動最適化でクリエイティブの勝ち判定をします。また、 広告表示オプションを十分に使い、検索結果での広告占有率を上げCTR改善をねらいます。
5.効果測定
ビジネスのステージや、プロダクトライフサイクルにあわせたKPIにします。例えば、導入期は認知拡大を目的にインプレッションシェアをKPIにするや、成熟期はCPAを維持するなど。
GORINのまとめ
ウェブ広告のKPIをROI・ROASだけにするな! 予算を用意してもっと表示させたい!という意思を感じるGORIN。とは言え、今後も自動化が進むであろうデジマ界隈には欠かせない考え方なのかも。