Twitter Japan 株式会社は8月17日、すべての広告主に向けて、3つのプロダクトの提供を開始した。
- 新たに進化したTwitterピクセル
- コンバージョンAPI (CAPI)
- アプリ購入数最適化
1.新たに進化したTwitterピクセル
新たに進化したTwitterピクセルというのは、パフォーマンス広告において重要な機能であるウェブサイトコンバージョンのトラッキングを可能にする測定ソリューションのこと。
これを設定することで、広告主はTwitter利用者がプラットフォーム内で広告を見た後、またはその広告に対してクリックなどのエンゲージメントを行った後のアクションを追跡して広告の費用対効果を測定できる。
新しいTwitterピクセルの機能は、以下のとおり。
- ウェブのアトリビューションを改善
新しいTwitterピクセルにはいくつかの機能が追加されており、広告主は以前よりも多くのイベント(利用者がショッピングカートに商品を追加するなど)を測定できるようになった。 - 測定の設定とトラブルシューティングがより容易に
広告主が測定ソリューションをよりシームレスに設定できるようイベント作成プロセスを簡素化し、Chromeの拡張機能であるTwitter Pixel Helperをアップデートした。広告主がウェブキャンペーンの効果を把握しやすくなると同時に、Twitterピクセルが正しく設定できているかを確認する際に、より的確なサポートを受けられるようになる。
2.コンバージョンAPI (CAPI)
コンバージョンAPI(CAPI)とは、広告主が自身のサーバーから直接TwitterのAPIエンドポイントに接続し、サードパーティークッキーを介さずにTwitterにコンバージョンイベントを送信できるようにする測定ソリューション。
サードパーティークッキーへの依存を減らすことでプライバシーの保護とセキュリティの強化を図り、Twitter広告の利用価値を高める取り組みの一環として、Twitterはこの仕組みを導入した。
このCAPIを活用することで、Twitterピクセルを導入せずにコンバージョンの最適化と広告ターゲティングのパフォーマンスを向上させることができる。
広告主は初めて、ウェブサイトにピクセルを設置することなくデータ接続を行い、コンバージョンを確認できるようになった。
また、TwitterクリックIDやEメールアドレスなど、CAPIを介してさまざまなパラメータを持ったコンバージョンイベントをTwitterのAPIエンドポイントに送信することができ、広告に対し利用者が取った行動をより深く理解できるようになる。
3.アプリ購入数最適化
パフォーマンス目的の広告主にとって、Twitter広告がファネル下部の成果向上に大いに役立つようにするための第一歩として、Twitterはアプリ購入数最適化を開発した。
この機能は、アクションを起こしそうなオーディエンスを機械学習を活用して特定することで、アプリをインストール後、そのアプリで商品を購入する見込みの高い利用者に焦点を当てて広告を配信することを可能にする。
初期のテスト(※)では、以下のような結果が得られた。
- 89%の広告主が、アプリ内での購入あたりコスト(Cost-Per-Purchase, CPP)の低減を実感
- アプリインストール数最適化と比較した場合、クリック課金型広告ではCPPが中央値で30.4%の削減、インプレッション課金型広告では中央値で12.8%の削減が見られた
現在、このプロダクトはAndroidアプリが対象で、iOSアプリへの展開は計画段階。
(※)出典:2022年第2四半期にTwitter社内で実施した、アプリ購入数最適化キャンペーンとアプリインストール数最適化キャンペーンを比較したデータ