【Facebook・Instagram】広告トピックの管理機能に関するアップデート

Metaは5月16日、Facebook・Instagram(モバイル版・Web版の両方)において、広告トピックの管理機能に関するアップデートを発表した。

広告トピックの管理機能に関するアップデート内容

Metaは4月11日(米国時間)より、「広告トピック」と、「興味・関心のカテゴリ」の管理機能を1つに統合するアップデートを行っている。今回のアップデートで、利用者は現在設定されている4つのトピックに加え、「ギャンブル」や「体重管理」などを含めた、より広範な広告トピックの設定ができるようになった。また、どのトピックにおいても「表示を減らす」を選択すると、広告主は利用者の興味・関心に基づいてターゲティングすることができなくなる。

広告トピックの管理機能のアップデートで可能になったこと

1.利用者が広告トピックについてより理解を深めてもらうための透明性の向上

アプリ上で広告トピックを表示し、トピックとのインタラクションを管理できる新しいセクションが表示されるようになる。以下のセクションが追加されている。

  • 「データに基づいたトピック」
    広告主が利用者にリーチするために使用できる「興味・関心のカテゴリ」を示すトピックのリストを利用者が閲覧することができるセクション。利用者は、アプリ上でのアクティビティに基づいてそれぞれのカテゴリに追加される。FacebookとInstagramでアカウントを共有している場合は、それぞれのアプリ上でのアクティビティがこれらのトピックに反映される。
  • 「検索」
    広告コンテンツと関連する広告トピックや、広告主が利用者にリーチするために使う可能性のある「興味・関心のカテゴリ」に関連付けられたトピックを利用者が検索できる。「検索」セクションに表示される全ての広告トピックは、「表示を減らす」を選択することで管理できる。
  • 「人気のトピック」
    「検索」の中にある「人気のトピック」セクションでは、「アルコール」「子育て・育児」「ペット」「選挙・政治関連」といった既存の「広告トピックの管理」に直接アクセスできる。また、「ギャンブル」や「体重管理」のトピックを新たに追加。
  • 「表示を減らしているトピック」
    利用者が「表示を減らす」を選択した全てのトピックを表示できる。表示を減らしているトピックを変更したい場合は、トピックを選択し「設定なし」を選択することで、いつでも変更可能。

2.利用者に関連づけられたトピックによる広告体験を管理する機能の強化

「データに基づいたトピック」セクションで表示されるそれぞれのトピックでは、「表示を減らす」を選択することで、そのトピックの広告表示頻度を減らせる。利用者がこのセクションで初めてトピックを選択した際、まだ何も設定をしていない状態であれば、そのトピックは「設定なし」が自動的に選択されている。「表示を減らす」を選択することで、そのトピックの広告は、より少ない頻度で表示可能。

トピックの「表示を減らす」による主な変更点は以下の2つ。

  • ターゲティングの観点では、利用者は、広告主が利用者にリーチするために使用する可能性のあるトピックに関連した興味・関心のターゲット設定から除外される
  • 広告配信の観点では、トピックに関連付けられた広告は配信においてフィルタリングされるため、利用者のフィード上でこのトピックに関する広告が表示される頻度が減少する

3.利用者がまだ関連付けられていないトピックの広告体験をプロアクティブに管理

「検索」セクションを導入することで、アプリ上での広告トピックの閲覧が可能になった。「検索」セクションでは広告トピックを検索することができ、「人気のトピック」の一覧も表示される。「検索」内の全てのトピックは、「表示を減らす」を選択して広告の表示数を減らし、広告主が利用者へのリーチのために使う可能性のある興味・関心のターゲット設定から自身を除外できるように、事前に設定できる。

これらの変更により、「興味・関心のカテゴリ」は広告表示の設定内の「広告のターゲット設定に使用されるカテゴリ」から削除される。「広告のターゲット設定に使用されるカテゴリ」は、引き続き、利用者のプロフィール情報の管理や利用者へのリーチに使用される「その他のカテゴリ」の管理機能として役割を果たすが、「興味・関心のカテゴリ」の管理はできなくなる。

<リンク>

FacebookとInstagramにおける広告トピックの管理機能に関するアップデート