Cookieの利便性
Cookie(クッキー)とは、HTTP Cookieの略で、ユーザーの情報を一時的にWebブラウザに保持しておく機能です。たとえば、ショッピングサイトで気に入った商品が見つかったとき、カートに入れて、しばらく検討してから購入することは、よくあることでしょう。これは、Cookieがあるからできるのです。
もしCookieがなかったら、カートの商品を保持できなくなってしまいます。カートに入れるたび消えてしまったら不便で、買い物をする気もなくなってしまいよね。
このように、ユーザーの利便性を向上させるために、Cookieは必要なのです。
これだけ聞くと、Cookieは利便性が高く、いいものだと思われるかもしれません。しかし、利便性の裏には、大きな問題点も存在しているのです。
Cookieの問題点
たしかに利便性は高いCookieですが、その仕組みは単純なものになっています。主な問題点は、下記の3つになります。
問題点1:物理的に情報を盗める
さきほどのショッピングサイトの例で言えば、単純な話、自分のパソコンから誰かが勝手に注文できてしまいます。つまり、パソコンやスマートフォンを盗んで、勝手に高額な商品を注文してしまうことが、物理的に可能になります。
問題点2:ハッキングで情報を盗める
もしCookieの仕組みで、保持されていたユーザー名やパスワードがハッキングされてしまえば、アカウントが乗っ取られてしまいます。もちろん、Cookieの情報を暗号化するなどの対策がとられているでしょうが、100%安全であるとは断言できません。そして、物理的に何か盗まるわけではないので、気がつきにくく、トラブルが発生し初めてわかるケースが多いでしょう。
問題点3:「なりすまし」ができてしまう
もしハッカーに会社のID・パスワードが盗まれてしまたら、どうなるか想像がつくでしょう。おそらく社内情報にアクセスされ、機密情報などが盗まれてしまいますよね。これは、よく新聞やTVのニュースでも話題になっています。このように事件にまで発展してしまう恐れがあるのです。
まとめ
Cookieはとても便利な側面がある一方で、大きな問題点も潜んでいます。その問題点を解決することが、現代のインターネット社会において、急務と言えるのではないでしょうか。