こんにちは、ツギノテのこうすけです。
リスティング広告を自社運用している友人から「キャンペーンの予算配分の決め方」について相談を受けたので、この機会にデジマの教科書を更新して伝えたいと思います。
どうやら友人は社長への定例報告時に質問されたけど、答えられず嫌な思いをしたそうな。
成果が悪いときこそ正しいファクトを伝えて、上司や経営者に的確なアドバイスを貰えるようにしたいですね。
さて、今回は運用型広告の予算配分に利用できるフレームワーク、ABCD分析を紹介します。
ABCD分析ってどんなフレームワーク?
ABCD分析は、配信結果を下図のように「攻めるべきA」「改善すべきB」「抑制・停止すべきC」「挑戦すべきD」のグループに分けて評価、施策検討に役立てるフレームワークです。
キーワード分析はもちろん、キャンペーン単位・広告グループ単位・広告単位・デバイス/デモグラ単位・広告媒体単位など、あらゆる粒度で活用できます。
予算アロケーション検討時のコンサルタントの頭の中は、いろんな粒度でABCD分析しています。
大前提!目標設定をしましょう
分析を図る前に、まずは目標設定をしましょう。目標設定とは「いくらでどれだけコンバージョンしたいのか」という事です。
目標の算出方法はWEB上で様々な手法が公開されていますので、ご自身にあったものをご検討ください。
検索連動型広告のABCD分析からの打ち手
検索広告連型広告の各グループの打ち手を見ていきましょう。
攻めるべきAの打ち手
Aは目標CPAより安く獲得出来ているキーワード郡です。
ISシェア80%以上を目指しCPAを注視しながら予算拡大。クリック増を図りましょう。
改善すべきBの打ち手
Bは目標CPAよりも高いが獲得出来ているキーワード郡です。
このキーワード郡を改善すればアカウント全体のCPAが低下します。
CPA重視のアカウントの場合はICC分析からの入札抑制を、CV数を重視する場合はクエリ除外やTDやLP見直しによる品質スコア改善によって、配信量を維持しながらCPC低下を狙いましょう。
抑制・停止すべきCの打ち手
Cは獲得実績が無く、コストが目標CPAより高いキーワード郡です。
クリックを増やしても獲得が見込めないキーワードなので、抑制・停止しましょう。
挑戦すべきDの打ち手
Dは獲得実績が無く、コストが目標CPAより低いキーワード郡です。
このグループキーワードはコストが使えていないので様子を見ます。予算に余裕があるようなら入札強化するのも良いでしょう。
ABCD分析するタイミングはいつ?
ABCD分析は日頃から実施してほしいですが、どんなに少額予算のアカウントでも月に1度はスプレッドシートで分析してみましょう。管理アカウント数が10程度のインハウス運用なら毎週分析しても良いでしょう。
さあやってみよう!ABCD分析の無料Excelテンプレートをダウンロード
簡単にABCD分析できるExcelテンプレートを用意しています。
キーワード・媒体・広告など色んな使い道ができるようにしてあるためぜひ、カスタマイズしてご利用ください。
以下フォームに必要事項入力の上ダウンロードしてください ^^)