15年間、リスティング広告でご飯を食べてきた話

こんにちはぶっちーです。少し個人的な話をします。

私はこの15年間、リスティング広告に支えられてきました。
Google広告、Yahoo!広告——。
朝起きては入札単価を確認し、夜遅くまでABテストのレポートに目を通す。
CVRが1%上がれば仲間と喜び、CPAが跳ねれば胃が痛くなる。
そんな日々を、何年も繰り返してきました。

リスティング広告は間違いなく、
当時のWebマーケティングにおいて「最も即効性のある獲得手段」でした。
多くの企業のビジネスを加速させ、多くの人の人生を動かしました。
そして私自身、その広告運用の世界で、ご飯を食べてこられました。

本当に、ありがとうございました。


でも、もう気づいています。

今もなお、リスティングは“使える”媒体です。
でも、それがこの先も“主軸”であり続ける未来は、どうやらなさそうです。

検索される前に選ばれる。
商品に興味を持つ前に、ブランドを好きになっている。
誰が言ったかではなく、“どんな文脈で届いたか”で選ばれる。

そんな時代に、私たちはもう足を踏み入れています。


「配信」ではなく、「関係」をつくる時代へ

これからのマーケティングは、CVをとる技術だけでは不十分です。

  • ユーザーがどんな価値観で動くのか
  • どうすれば共感され、信頼され、つながっていけるのか
  • そして、誰に、どんな言葉で、どんな体験を届けるのか

それらを丁寧に設計していくことが、
ブランドを選ばせる“理由”になるのだと思います。


広告運用を突き詰めてきた人へ

特に、広告代理店の皆さん、運用者出身のマーケターの皆さんへ。

これからは、「広告がうまい」だけでは足りない時代です。
私たちに求められるのは、体験を設計する力
広告の向こう側にある、人の感情に気づく力です。

手段ではなく、思想で勝負する。
その先に、また新しいマーケティングの面白さがあると信じています。


最後に

いま私たちは、「WEBマーケティング」から“WEB”を取っ払う時を迎えています。
SNS、動画、リアル、コミュニティ、チャット、LINE、そして人と人との信頼。
マーケティングは、あらゆる接点と感情を設計する「総合設計」になりつつあります。

リスキリングは、もう避けては通れません。
これまでの武器を一度脇に置き、もう一度ゼロから学び直すこと。
それが、次の時代を生き抜くマーケターにとっての必須科目だと実感しています。

これまでマーケティングを続けてきたすべての人と、
これからマーケティングを始めるすべての人に。

ともに、新しい時代を歩んでいきましょう。

大丈夫、我々ならすぐアジャストできる。