Googleは11月2日、Googleの多彩なチャネル(YouTube・ディスプレイ・検索・Discover・Gmail・Googleマップ)を横断して広告の購入と最適化ができる、新しいキャンペーンタイプ「P-MAX キャンペーン(パフォーマンスマックスキャンペーン)」を発表した。
パフォーマンスマックスキャンペーンとは?
通常のキーワードベースの検索キャンペーンとの併用に最適で、1 つのキャンペーンで Google が持つ広告チャネルと広告枠をすべて活用できる。また自動化によるコンバージョン数と獲得価値を高めることも期待されている。
アカウントに パフォーマンスマックスキャンペーンを導入した結果、同等のアクション単価で総コンバージョン数が平均 13% 増加するというデータも報告されている。
パフォーマンスマックスキャンペーンの追加は発表されたが、今季の年末商戦では引き続きスマートショッピングキャンペーンとローカルキャンペーンの活用が推奨されている。2022年には、スマートショッピングキャンペーンとローカルキャンペーンも、パフォーマンスマックスキャンペーン にアップグレードされる予定である。
パフォーマンスマックスキャンペーンにおけるベストプラクティス
- 自社にとって重要なコンバージョン目標を選び、コンバージョンの価値を設定する
パフォーマンスマックスキャンペーンの最適化の基準となる目標を明確にし、自社にとって意味のあるコンバージョンを測定対象に選ぶ。その結果、求める種類のコンバージョン(オンラインでの購入・リード獲得・オフラインでの購入につながるアクションなど)を余すところなく、パフォーマンスマックスキャンペーンに促進できる。
またコンバージョン値の設定により、各目標の重要度の違いを反映することも可能。重要なコンバージョンを優先的に獲得するよう、自動的に最適化していく。
- 適切な予算と入札戦略を選ぶ
パフォーマンスマックスキャンペーンは、指定目標をもとにスマート自動入札を実行。オークションごと&リアルタイムで最適な入札単価を設定でき、マーケティング予算から最大限の成果を引き出す。
【各種コンバージョンの価値の差を考慮したトラッキングの場合】
予算内で最大限の価値が得られるよう、入札戦略は「コンバージョン値の最大化」がおすすめ。
【投資収益率の目標が具体的に決まっている場合】
広告費用対効果の目標を設定することが可能。
【各種コンバージョンを一律に促進したい場合】
最大限のコンバージョン数を得られるよう、入札戦略は「コンバージョン数の最大化」がおすすめ。コンバージョン単価の目標値設定も可能。
- 関連する検索からより多くのコンバージョンを引き出すため、最終ページ URL の展開をオンのままにする
新機能「最終ページURLの展開」は、検索内容に応じてウェブサイト内の適切なランディング ページを自動的に選び、広告の見出しを動的にカスタマイズする機能。キーワードベースの検索キャンペーンでカバーできていない場合、コンバージョンを期待できる新たな検索を発掘する。
パフォーマンスマックスキャンペーンの広告は、通常の検索キャンペーンのキーワードと完全に一致する検索に対しては表示されない。パフォーマンスマックスキャンペーンの広告のほうが広告ランクが高くなり、得られる価値の増加が期待できる場合に表示される。
- アセットグループに多彩なクリエイティブ アセットをアップロードする
検索キャンペーンをパフォーマンスマックスキャンペーンで補完することで、より多くのチャネルで的確な広告エクスペリエンスを提供できる。他のキャンペーンタイプの広告グループと同じように、テーマごとにアセットグループにまとめると効果的に。
- コンバージョンを期待できるオーディエンスを識別するため、オーディエンスシグナルを追加する
オーディエンスシグナルは、キャンペーンをすばやく軌道に乗せ、パフォーマンスの最適化を加速させるための重要な情報源。同時に、コンバージョンを期待できる新たな顧客セグメント発見にもつながる。
オーディエンス シグナルの中でも特に効果的なのは、自社データ(カスタマー マッチリスト、サイト訪問者リストなど)とカスタム セグメントである。
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