「広告効果測定」と「アクセス分析」の違い
みなさんは、「広告効果測定」と「アクセス分析」の違いをご存知でしょうか。よく理解できず、混同してしまっている方も多いのではないでしょうか。
簡単にいえば、広告効果測定とは、目標に対する達成度合いの測定です。対するアクセス分析は、目標の達成度を測るための1つの分析手段といったところです。
たとえば、売り上げがどれだけ上がったか測るが効果測定で、サイト訪問の状況などを確認するのがアクセス分析になります。
今回は、「広告効果測定」と「アクセス分析」の細かな違い、および、効果測定・アクセス分析を行う際の注意点をお伝えします。
「広告効果測定」
広告効果測定とは、広告を配信した結果、どの程度の成果があったのか測定することです。具体的には、下記のようなことを見ていきます。
- 売り上げ金額は、どの程度増加したか
- 知名度がどれだけ向上したか
- ブランドイメージにどのような影響を与えたか
広告を出す前に、ある程度、目標を設定していることでしょう。それが、どの程度達成できたのか、効果測定を通じて確認していくのです。
「アクセス分析」
アクセス分析の定義は、諸説ありますが、簡単にいえば「主にGoogleアナリティクスというアクセス解析ツールを使った分析」です。アクセス分析は、人によっては言い方が異なり、アクセス解析と表現されることもあります。
実際にGoogleアナリティクスで、どのようなことを分析するか例を挙げましょう。
- コンバージョンの数は、どれだけ増えたか
- コンバージョンの割合は、どうだったか
- 何人に広告を見てもらうことができたか
- どのページが閲覧され、滞在時間はどのくらいだったか
- 訪問者の年齢・性別・関心事は、どうなっているか
このように、サイトに訪問したユーザーの行動・属性などを分析することが、アクセス分析になります。
効果測定・アクセス分析の注意点
ただやみくもに効果測定・アクセス分析を行うのは考えもの。やり方によっては、効果が薄くなってします。具体的には、次の3つに注意しましょう。
仮説検証を行い、次に活かす
仮説を立て検証するという作業を、つい怠ってはいないでしょうか。残念ながら、よく考えずに広告媒体や掲載位置を変えてみても、多くはうまくいきません。面倒臭いと感じるかもしれませんが、毎回きちんと振り返り、次に活かすことが大切です。
ユーザーは、どんなシチュエーションで検索をするのか。そして、検索意図は何か。どんな属性の人をターゲットにするのがいいのか。どんどん掘り下げて考えていき、仮説を立て、実行し、検証するのです。
効果測定を単なる事実確認にしないようにしてくださいね。PVが上がった、滞在時間が下がったと、一喜一憂しても、次に活かすことはできません。
CVを主軸に、成果を確認する
広告効果の成否は、コンバージョンをもとに判断しましょう。多くの場合、コンバージョンは、売り上げなどの成果に直接つながりやすいキーポイントになります。もちろん、知名度・ブランドイメージといった要素も大事ではありますが、その影響はやや間接的です。
もし思い描いている成果に出ず悩んでいたら、スモールステップでコンバージョンを考えてみましょう。なかなか購入してもらえないのであれば、資料請求やメールマガジンの登録といった具合に、ハードルを下げることも大切です。
着目すべきは、成果物であるコンバージョンだということを忘れないようにしましょう。
地道に、PDCAサイクルを早く回す
どのような広告を出すのが有効かは、やってみないことにはわかりません。頭であれこれ考えてみても、思ったとおりにいかないケースのほうが多いことでしょう。要するに、実際にやってみないかぎり、物事は前進しません。
実行するにあたり、ポイントは2つあります。1つは、根気よく続けることです。うまく軌道に乗せるのは、地道に試行錯誤を重ね、コツをつかんでいく必要があります。それは、一朝一夕にできることではなく、日々の積み重ねが物を言うのです。
もう1つは、PDCAサイクルを早く回すことです。仮説を立て、実際にやってみて、結果を検証し、改善する――この試行錯誤の積み重ねが成果につながります。問題点に気がついたら即改善することが、成功への近道なのです。