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2020.10.22 WEBマーケティング

有料ツールを買わなくてもここまでできる!Google広告、Yahoo!広告の運用自動化ルール

昨今は、運用工数を下げるために様々な運用自動化ツールが存在します。
ですが、導入費用に広告費用の15%がかかるなど、インハウスで運用している企業にとってはコスト面が悩ましいところです。。。

そこで皆さん!実はYahoo!広告/Google広告には標準の自動化ルールがあることをご存じですか?

もしかすると、わざわざ運用自動化ツールを購入しなくてもあなたがやりたいことが実現できるかもしれません。

今回は、媒体標準の運用自動化ルールでどのようなことができるのかをご紹介します。

自動化ルールでできること(機能面)

Yahoo!広告とGoogle広告でそれぞれできることをご紹介します。

Yahoo!広告

①効果の低いーワードの配信停止・対象外キーワード追加

CPC(クリック単価)の改善につながる方法として、条件に合う、効果が低いキーワードについて配信停止・対象外キーワードへの設定ができます。

まずは、【検索広告】→【ツール】→【自動運用ルール】→【+自動運用ルール新規作成】の順でクリックしていきます。

次に、配信停止・対象外キーワードのマッチタイプを設定し、【作成】をクリックします。

②効果の低い検索クエリーの対象外キーワードへの追加

もう一つのCPC(クリック単価)の改善につながるのは、条件に合致する効果の低い検索クエリーを対象外キーワードに追加する方法です。

①で説明した、【効果の低いーワードの配信停止・対象外キーワー追加】の下にある【効果の低い検索クエリーの対象外キーワードへの追加】の左の丸をクリックし(完全一致、フレーズ一致、部分一致)を選択します。

③効果の高い検索クエリーのキーワード追加

条件を満たした品質の高い検索クエリーを自動でキーワードに登録します。

①を踏まえ、②と同様に【効果の高い検索クエリーのキーワード追加】の左の丸をクリックし(完全一致、フレーズ一致、部分一致)を選択します。

④キャンペーン日額予算の変更

キャンペーン日額予算の変更は、条件を満たしたときに変更できます。

日予算

設定方法は①~③と同様です。

⑤広告グループ入札価格の変更

条件を満たしたときに、広告グループの入札価格を変更できます。

広告グループ

・入札価格の引き上げ、および引き下げ額、率を設定します。
 引き上げを指定する際には、上限値の設定も。
・【入札価格を次の金額に変更する】を選択し、変更後の金額を指定します。

対象外のものとしては、入札方法が「自動入札」キャンペーン配下の広告グループの変更と、入札方法が「手動入札」のキャンペーンで「拡張クリック単価」を設定している場合です。

⑥キーワードの入札価格変更

条件を満たした際に、キーワードの入札価格を変更できます。

キーワード

⑤と同様に

・入札価格の引き上げ、および引き下げ額、率を設定します。
  引き上げを指定する際には、上限値の設定も。
・【入札価格を次の金額に変更する】を選択し、変更後の金額を指定します。

対象外のものとしては、入札方法が「自動入札」のキャンペーン配下のキーワードと、入札方法「手動入札」のキャンペーンで「拡張クリック単価」を設定している場合です。
また、キャンペーンタイプが動的検索連動型広告のキャンペーン配下のキーワードも、変更対象外です。

Google広告の場合

Google広告はYahoo!広告に比べて、かなり多くの自動化ルールがあります。下記では、できること・設定方法をご紹介します。

キャンペーン

  1. 1日の予算を変更する
  2. キャンペーンを一時停止する
  3. キャンペーンを有効にする
  4. メールを送信する

広告グループ

  1. 広告グループのデフォルトの入札単価を変更する
  2. 広告グループを一時停止にする
  3. 広告グループを有効にする
  4. メールを送信する

広告文

  1. 広告を一時停止にする
  2. 広告を有効にする
  3. メールを送信する

キーワード

  1. 上限クリック単価を変更する
  2. 入札単価をページ上部表示の推定入札単価に引き上げる
  3. 入札単価をFirst Page CPCまで引き上げる
  4. キーワードを一時停止にする
  5. キーワードを有効にする
  6. メールを送信する

ディスプレイ ネットワークのキーワード

  1. 上限クリック単価を変更する
  2. ディスプレイ ネットワークのキーワードを一時停止にする
  3. ディスプレイ ネットワークのキーワードを有効にする

プレースメント

  1. 上限クリック単価を変更する
  2. 上限インプレッション単価を変更する
  3. 入札単価調整比を変更する
  4. プレースメントを一時停止にする
  5. プレースメントを有効にする
  6. メールを送信する

トピック

  1. 上限クリック単価を変更する
  2. 上限インプレッション単価を変更する
  3. 入札単価調整比を変更する
  4. トピックを一時停止にする
  5. トピックを有効にする
  6. メールを送信する

オーディエンス(インタレストやリマーケティングリスト)やユーザー属性(年齢、性別、子供の有無、収入)

  1. 上限クリック単価を変更する
  2. 上限インプレッション単価を変更する
  3. 入札単価調整比を変更する
  4. ユーザーリストやユーザー属性を一時停止にする
  5. ユーザーリストやユーザー属性を有効にする
  6. メールを送信する

設定方法

Google広告では設定方法が2種類あります。

【ツールと設定】→【ルール】または、画面左側にある【キャンペーン】→【編集】→【自動化ルールを作成】を選択します。

※どちらも同じ操作なのでお好きな方で挑戦してください。

【ツールと設定】→【ルール】の場合の図

次に青丸で囲まれている【+】をクリックし、自動化したい項目を選びます。

各項目の設定が完了したら、【ルールの保存】で完了です。

自動化ルールの活用例

指定の期間に限定して広告を配信・停止

決められた期日のみの配信が可能に。
例として10月25日16時~10月31日16時の期間だけ配信するハロウィンセール広告文の設定方法をご紹介します。

自動化ルールは、10月25日16時に広告文をONにするルールと、10月31日の16時に広告をOFFにするルールの2つを作ります。

手順は次の通りです。

Google広告管理画面にログインし、左部メニューの広告タブをクリック。赤枠の詳細から【自動化ルールを作成】を選択します。

まずは、特定の日時に広告文をONにする自動化ルールを設定していきます。


①名前:自動化ルール名を入力
②アクション:【広告を有効にする】を選択
③適用:自動化ルールを適用する範囲を選択(アカウント単位、キャンペーン単位、広告グループ単位)
④条件を追加:自動化ルールを適用する広告文の条件を設定
⑤頻度:1回と選択し、配信開始の日時を入力
ルールを保存して完了です。

次に広告文をOFFにする自動化ルールを設定します。

手順は前述同様ですが、下記図の赤線を変更して完了です。

インプレッションシャア損失(予算)が発生しているキャンペーンの予算を上げる

予算・CPAは適正な範囲でコンバージョンを獲得できているにもかかわらず、キャンペーン予算によってインプレッションシェアが損失している場合、配信が抑制され機会損失が発生するのを防ぐ自動化ルールです。

手順は次の通りです。

Google広告管理画面にログインし、左部メニューのキャンペーンタブをクリック。赤枠の詳細から【自動化ルールを作成】を選択します。

①アクション:【予算を変更】を選択
②アクション:【予算を引き上げ】を選択

各項目を設定し、【ルールを保存】で完了です。

成果の低い広告やキーワードを停止する

各種のキーワードをテストし、成果の高いキーワードは維持し、成果の低いキーワードを最適化したい場合などに使います。

画面左側にある、【キーワード】→【検索キーワード】→【詳細】→【自動化ルールを作成】の順でクリックしていき、下図の赤枠を選択すれば停止可能です。


入札単価をページ上部表示の推奨入札単価まで上げる

画面左側にある、【キーワード】→【詳細】→【自動化ルールを作成】の順でクリックしていき、下図の赤枠を選択すれば停止可能です。

土日だけ予算を引き上げる

上記同様に、【キャンペーン】→【詳細】→【自動化ルールを作成】で設定できます。

運用自動化するにあたって押さえておきたいポイント

①日々の運用施策を洗いだし自動化できる施策を抽出する

「やりたいけどリソース不足でできなかった」というのを失くすため、必ず日々の運用施策を洗いだし、自動化できる施策を抽出する事を心かけましょう。

②自動化する施策を定義したら表にまとめる

GoogleとYahoo!では自動化できる機能が異なります。また、対象が多くなると表にまとめるなどの作業なしでは、忘れてしまい思わぬ事故につながります。

③動作テスト

大切な施策で自動化ルールを適用する場合は、設定が正しく機能するかを重要ではない施策で試してみましょう。

④自動化ルールが機能しているかチェックする

自動化をテストしたからといって終わりではありません!
意図通り運用されているか日々チェックしましょう。

最後に

いかがでしたか?有料の自動運用ツールを導入しなくても実現できることは沢山あります。これからも自動化ルールの機能も精度も上がっていくはずなので、上手に使っていきましょう。

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