MUGEN(ムゲン)とは?Google広告の最新運用コンセプト
2019年、Googleはhagakure、GORINに続く新しい設計概念のMUGEN(ムゲン)を発表しました。MUGENのコンセプトは「拡大」です。
DXニュースで矢継ぎ早にhagakure(ハガクレ)、GORIN(ゴリン)を紹介しました。今回は2020年最新の設計概念MUGENを紹介します。
MUGEN (ムゲン) で抑えるパルス型消費行動
生活者は商品をTwitterやinstagramで認知し、 ウェブサイトを閲覧した際に、興味を持ち、インターネット検索で口コミを見て自分に適していると判断し購入。その後ソーシャルメディア等で共有する。
このジャーニー型消費行動モデル「AISAS」は検索エンジンが登場して以来10年以上普遍のフレームワークでしたが、今、日本を含めた世界中でパルス型消費行動が注目されています。
購買欲求が段階をおって醸成されていくジャーニー型消費行動モデルと違い、「瞬間的に欲しくなり購入する」のがパルス型消費行動モデルです。
Googleはパルス型消費行動の特徴を、特定の商品を購入する意図を持たない情報収集から開始する場合が多いことを挙げています。
パルス型消費行動を抑えることは人間の手では極めて困難ですが、MUGEN(Google広告)で推奨される自動入札、DSAは対策の1つになるかもしれません。
MUGEN(ムゲン)とは?
MUGENは次の3つの要素で構成されています。
- 入札戦略
- リーチ
- 広告品質
入札戦略をスマート自動入札に
MUGENはビジネス目標に合ったスマート自動入札を使用することが推奨されています。 スマート自動入札は機械学習を使用してオークションごとにコンバージョン数やコンバージョン値の最適化を行います。 デバイスや地域、リマーケティングリスト等無数のシグナルで入札調整されます。
目標コンバージョン単価、コンバージョン数の最大化、目標費用対効果がコンバージョン軸の自動入札です。
リーチの拡大
広範囲のキーワードへ露出しインプレッションを増やします。DSA(動的検索広告)の利用が推奨されています。
DSAとは、ウェブサイトのURLを入力すると関連するキーワード・広告見出しが自動生成され該当ページに誘導する機能です。
手動運用では発見できなかったクエリに広告が表示されるため、リーチが拡大します。
推奨機能とは言え、予期せぬクエリやコンテンツに表示される場合があるので除外は必須です。
広告品質
広告品質の改善には、レスポンシブ検索広告が推奨されています。レスポンシブ広告は通常の拡張テキスト広告よりも多くの見出し・説明文を登録することで品質の高い広告を表示できます。
まとめ
Google広告の管理画面で表示されるアカウント最適化案を見ていると、hagakure、GORIN、MUGENのコンセプトに基づく提案が多いように感じます。そしてGoogleは2021年から代理店へのGooglePartnerバッジの要件に最適化スコアを加えました。インハウスでも代理店運用でもベストプラクティスはhagakure、GORIN、MUGENになるでしょう。
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