5月病とは?新卒が陥りやすい理由
5月病とは、新年度の生活にうまく適応できず、ゴールデンウィーク明け頃に心身の不調をきたしてしまう状態のことです。主な自覚症状は、無気力・不安感・倦怠感・食欲不振・寝つきの悪さなどが挙げられます。
特に5月病になりやすい人は、学校を卒業したばかりの新卒社会人です。学生から社会人になるという大きな環境の変化があり、慣れない仕事や人間関係のストレスゆえに、メンタル不調を感じやすくなります。「思っていた社会人生活と違う」「この先、何十年もこれが続くのか…」と思うようになり、入社早々に転職を考え始める人も少なくありません。
新卒で「5月病から転職」を考えるのは早い?
入社早々に会社を辞めるとなると、「将来の不安」や「親への罪悪感」の気持ちに押しつぶされそうになるかもしれません。ただ、こういった状態になる新入社員の方は、毎年一定数いて珍しい話ではありません。
とはいえ、GW明けのタイミングでの転職活動は、一時的な感情に流されやすくて判断を誤るケースもあります。本当に転職すべきなのか、それとも5月病という一過性の症状なのかを、まずは冷静に見極めることが重要です。
転職すべきか、もう少し様子を見るべきか
5月病の症状に飲み込まれそうになったら、自分の状況を客観的に整理してみましょう。
たとえば、以下のような問いかけを自分にしてみてください。
・仕事内容や職場環境に根本的な問題があるか?
・それは自分の努力や環境の工夫で改善できる可能性はあるか?
・信頼できる先輩や上司に相談できているか?
もし、まだ十分なコミュニケーションや改善のアクションを取っていないのであれば、勢いで辞めるのではなく、まず社内で改善のチャンスを探るのも選択肢です。
5月病で転職を考えたときのチェックポイント
もし転職を視野に入れるのであれば、以下の3点をチェックしましょう。
1.辞めたい理由が明確か?
「なんとなくしんどい」ではなく、「業務内容が合わない」「パワハラがある」「残業が極端に多い」など、理由が具体的であるかを見極めましょう。紙やメモアプリに書き出すことで、自分の頭の中が整理しやすくなります。
2.自分なりに改善行動を取ったか?
上司や人事に相談した、部署異動の希望を出したなど、改善の努力をしても状況が変わらなかった場合、転職は現実的な選択肢になります。会社側もすぐに辞められると、人員不足になって困ると思うので、相談に乗ってくれることでしょう。
3.心身の健康状態が限界に近づいていないか?
毎朝起きられない、食欲がない、涙が出る…などの状態が続くなら、無理に我慢せず、医師やカウンセラーに相談するのも大切です。身近に信頼できる人がいれば、その人に相談してみるのもよいでしょう。
新卒の転職で後悔しないためにやるべきこと
もし転職を決意したとしても、準備不足で動き出すと失敗のリスクが高まります。
新卒の転職は、慎重なステップが求められます。
・自己分析をしっかり行い、自分の適性を把握する
・なぜ前職が合わなかったのかを言語化する
・転職後に求める環境や条件を明確にする
・新卒1年以内の転職実績に理解のある企業を選ぶ
また、面接では「なぜ短期間で辞めたのか」と必ず聞かれます。納得感のある説明ができるよう準備しておきましょう。
専門家に相談して“冷静な判断”を
5月病による転職は、焦りや不安に駆られて動いてしまいがちです。だからこそ、転職のプロに相談することで冷静な判断ができるようになります。
キャリアアドバイザーや就職支援サービスでは、あなたの状況に応じたアドバイスや求人紹介を行ってくれます。「今すぐ辞めるべきかどうか」も含めて、相談することで視野が広がることも多いです。
まとめ
5月病は、誰にでも起こりうるものです。新卒での転職を考えるのは早すぎると思うかもしれませんが、その悩みは決して珍しくありません。
大切なのは「辞めたい」という感情に流されず、しっかりと自分と向き合い、納得できる選択をすること。必要であれば、迷わず専門家のサポートを活用してください。
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