2020年以降、急速に広まったテレワークやリモートワーク。当初は「通勤がなくなって最高!」という声も多く聞かれましたが、あれから5年後の2025年現在、実際に働く人々の意識はどう変わっているのでしょうか?この記事では、テレワークを経験した人たちのリアルな声をもとに、「良かったこと」「悪かったこと」の両面から徹底的に掘り下げていきます。
テレワークのメリット5選
テレワークのメリットは、主に5つです。
1.通勤時間がゼロに
通勤時間がなくなり、そのぶん1日の可処分時間(自分の自由時間)が増えます。たとえば片道1時間の通勤がなくなれば、時間と体力にゆとりが生まれます。
2.自分のペースで集中できる
オフィスの雑音がなく、集中力を保ちやすいという声も多くあります。仕事中に話しかけてくる人も少なくなり、ミスも減ることでしょう。
3.家族との時間が増える
育児や介護をしながら働けるなど、柔軟なライフスタイルが可能になります。家族で一緒に過ごす時間が増えてよかったという人もいるでしょう。
4.食費や交通費の節約
外食や交通費が減り、意外とお財布にも優しい一面もあります。なかには、家賃の安い地方へテレワーク移住をする人もいます。
5.ワークライフバランスの向上
睡眠時間や余暇時間を確保しやすくなり、気分をリフレッシュできます。結果的に、仕事の生産性も向上すると考えられます。
テレワークのデメリット5選
テレワークのデメリットは、主に5つです。
1.孤独感・コミュニケーション不足
人と直接会わないことで、孤独感や疎外感を感じる人も増加します。雑談をはじめとしたコミュニケーション機会も減少します。
2.仕事とプライベートの境界が曖昧に
在宅勤務の場合、オンオフの切り替えが難しくなります。常に家にいることで「ずっと働いている感覚になる」という声もあります。
3.オンライン会議疲れ(Zoom疲れ)
画面越しのオンラインコミュニケーションは、意外とエネルギーを消耗します。対面と比べて細かいニュアンスなどが伝わりづらく、行き違いが生じたりするからです。
4.評価や成果が見えづらい
上司や同僚からのフィードバックが減り、不安になることもあります。勤務態度や進捗状況などを把握しづらく、人事評価が難しくなる点も否めません。
5.セキュリティ面での不安
自宅Wi-Fiや個人PCの利用による情報漏洩リスクも課題です。法人用向けの情報通信機器を使ったほうが、セキュリティが高くなります。
実際の声:良かった?悪かった?働く人の本音
実際にテレワークで行う人の声は、以下のとおりです。
- 「子どもが生まれたばかりだったので、家で働けたのは本当にありがたかった」(30代女性・IT)
- 「雑談もなくなり、常に“業務モード”。逆に息が詰まりました」(40代男性・営業)
- 「リモートで働くと、成果主義が進んだ印象。評価が明確でやりがいが増した」(20代女性・マーケティング)
テレワークの課題をどう克服するか
テレワークの課題(デメリット)を改善する方法としては、以下が挙げられます。
- オンライン会議の最初や最後に、雑談タイムを設ける
- 定期的な出社日やチームミーティングを導入する
- 情報セキュリティ規程を作成する
これからの働き方に向けての提案
テレワークの浸透により、私たちの働き方は大きく変化しました。今後は「オフィスワークか、テレワークか」の二択ではなく、両者を組み合わせた「ハイブリッドワーク」も含め、柔軟な働き方が重要になる時代です。1人ひとりが心地よく働ける環境づくりのために、企業も個人も、アップデートが求められています。