こんにちは。今回は、最近ますます利用が広がっている「退職代行サービス」についてお話しします。
人手不足やブラックな職場環境に悩んでいて、「辞めたいけど言い出せない」という声が年々増えている中、退職代行サービスの需要は過去最高に達しています。特に2025年のゴールデンウィーク明けには、過去最多の依頼件数が報告されたとのニュースもありました。
この記事では、退職代行サービスの仕組みや種類、メリット・デメリット、注意点をわかりやすくまとめています。
退職代行サービスとは?
退職代行サービスとは、労働者本人に代わって会社に退職の意思を伝えるサービスです。
サービス提供者の違いによって、大きく3つのタイプに分かれます:
- 民間企業による退職代行:安価で手軽に利用できる。対応はスピーディーだが、法的な交渉は不可。
- 労働組合による退職代行:団体交渉権を持っており、一定範囲の交渉が可能。
- 弁護士による退職代行:費用はやや高めだが、法的トラブルにも対応できる安心感がある。
退職代行サービスのメリット
- 精神的な負担を軽減できる
上司との直接のやり取りを避けられるため、心理的ストレスがぐっと下がります。 - 時間と労力を節約できる
即日退職に対応しているサービスも多く、スピード重視の方にぴったりです。 - トラブルを未然に防ぎやすい
プロに任せることで、退職時の揉め事を回避しやすくなります。
退職代行サービスのデメリット
- 費用がかかる
民間企業で3万~5万円程度、弁護士に依頼する場合はさらに高額になります。 - 悪質な業者に注意
違法な非弁行為を行う業者や、代金を振り込んだあとに連絡が取れなくなる業者も存在します。 - 会社から連絡が来ることもある
代行サービスを通じても、会社が本人に直接連絡を取ろうとするケースもあります。
利用時の注意点
退職代行サービスを利用する際には、次の点に注意しましょう:
- 弁護士でないサービスには交渉権がない
法律上、退職の「意思表示」はできますが、未払い給与や有給の交渉は違法となる可能性があります。 - 転職活動への影響を考える
退職代行を使ったことは基本的に履歴書に書く必要はありませんが、面接時に伝えるかどうかは慎重に判断を。 - 「安いから」という理由だけで選ばない
料金だけで判断せず、運営者の信頼性(弁護士資格・労働組合か否か)もチェックしましょう。
退職代行は迷惑?退職代行を利用された経営者の本音
退職代行は迷惑なのでしょうか?当事者の声として当社のぶっちーのコメントを紹介します。
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正直、しんどいこともあります
退職代行の連絡が突然きたとき、正直戸惑いました。
- 引き継ぎができないまま退職になる
- 会社の備品や書類がそのまま
- 人が急に足りなくなって、他のメンバーにしわ寄せがくる
そういう意味では、現場の感覚として「迷惑だな…」と感じるのは、ごく自然なことだと思います。
でも、そこで一歩立ち止まって考えたいのが、「なぜ、退職代行を使わざるを得なかったのか?」という視点です。退職代行を使う人って、「楽したいから」ではなく、「もう限界」「うまく話せる自信がない」という状態であることが多いんですよね。
だから僕は、退職代行は“問題そのもの”というより、職場にちゃんと話せる空気がなかった結果としての“サイン”だと思っています。
「もう少し早く声を上げられる雰囲気があったら、違ったかもしれない」
そういうケース、実は少なくないんです。
だからこそ、怒るよりも考えたい。
「どうすれば、辞めたいときに、ちゃんと話してくれる職場になるか?」ってね。
だから、退職代行の利用に躊躇する必要は無いです(震え声)。
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まとめ:安心して退職するために
退職代行サービスは、言いづらい退職の意思を“代わりに伝える”便利な手段ですが、リスクや費用、信頼性の見極めも大切です。
もし退職に迷いがあるなら、まずは無料相談に対応している退職代行業者に問い合わせてみるのもひとつの手です。
最後に大事なのは、「自分の人生は自分で守る」意識を持つこと。
退職は逃げではなく、よりよく働くための第一歩です。