無理に営業しなくていいですよ

こんにちは、ぶっちーです。

今日は、少しだけ社長としての考えを書いてみます。

お客様と接するなかで、「このやりとり、ちょっとしんどいな…」と思うことがあるかもしれません。
もちろん、私たちはお客様に対して誠実であることを何より大切にしています。
でも、同じかそれ以上に、従業員の皆さん一人ひとりの心と時間も、大事にしたいと思っています。

そこで今日は、「無理にお付き合いを続けなくてもいいと判断するケース」を6つ紹介します。
これはあくまで「こういうときは遠慮せず相談してほしい」というメッセージであり、特定のお客様を否定するものではありません。

お客様も社員も、どちらも大切にするために。
そんなバランスを、これからも大事にしていきたいと思っています。


1.情報に一貫性がなく、現場が混乱するとき

「前に聞いた話と違う」「何度も仕様が変わる」
そんなやりとりが重なると、確認や修正のたびに現場が混乱してしまいます。

人間ですから、変更や伝達ミスはあります。でも、あまりにも頻度が多いと、作業のやり直しや精神的な疲労につながってしまいます。

もし「これは対応が難しそうだな」と思ったら、我慢せずに相談してください。
正直に状況を共有してもらえれば、一緒に判断します。


2.「無料でお願い」が続いてしまうとき

「ちょっとだけでいいから」「ついでにこれもやってほしい」
こうした言葉に悪気がないのは分かっています。

でも、積み重なるといつの間にか「やってくれて当たり前」になり、社員の努力が見えにくくなってしまいます。

無料対応がすべて悪いわけではありません。でも、「これはサービスの範囲を超えている」と思ったら、無理に抱え込まずに相談してください。


3.過度な連絡頻度で時間が奪われているとき

お電話もメールも、私たちにとって大事なコミュニケーション手段です。

ただ、ごくまれに、1日に何度もお電話をいただいたり、休日や夜間に対応が必要になることがあります。
そうなると、ほかの案件に集中できなくなったり、プライベートな時間が削られてしまうことも。

「これ、少し負担が大きいかも」と感じたら、遠慮せず声をあげてください。会社としてしっかり対応を考えます。


4.値引き前提で話が進むとき

お客様のご予算や事情に応じて柔軟に対応するのは、私たちのスタンスでもあります。

でも、「いくら安くできるの?」というご相談ばかりが先行してしまうと、せっかく丁寧に考えた提案の価値が伝わりにくくなってしまいます。

価格交渉を否定するわけではありません。
ただし、「毎回値引きありき」でやりとりが進む場合は、チームにも精神的な負担がかかってきます。そんなときは、ためらわずに共有してください。


5.急ぎのご依頼が常態化してしまっているとき

「今日中に仕上げてほしい」などの急ぎのご依頼にも、できる限り応えていきたい気持ちはあります。

でも、それが常態化してしまうと、段取りを組んで動いている他の案件や、スタッフの働き方にも影響が出てしまいます。

本当に緊急なら、もちろん対応します。でも、「また急ぎだ」「また今日中か…」といった声が増えてきたら、それはサインです。
遠慮なく伝えてください。


6.ご連絡なしでお約束が守られないとき

人間ですから、予定が変更になることはありますし、うっかり忘れてしまうことだってあると思います。
ただ、事前のご連絡がないままお約束が守られないことが繰り返されると、社員は「どう動いていいか分からない」「スケジュールが無駄になった」と不安や疲れを感じてしまいます。

例えば、打ち合わせのドタキャンや、確認が必要な返信がこないまま日程が過ぎてしまうと、現場が止まってしまうこともあります。

誠実に向き合いたいからこそ、連絡を取り合いながら進める関係でありたいと、私たちは思っています。

「このご対応、社員に負荷がかかっているかも」と思ったら、すぐに共有してくださいね。対応を調整するのは、私の役目です。


最後に:無理に営業しなくていいですよ

お客様との関係は、長く続くものほどありがたいものです。
でもその関係が、片方だけの我慢で成り立っているとしたら、それはきっと長く続かない。

だから私は、社員のみんなが「これはちょっと厳しい」と思ったときに、「無理しなくていいよ」と言える会社でありたいと思っています。

私たちは、すべてのお客様に対して誠実であることを大切にしています。
同じように、皆さんが前向きに働ける環境を守ることも、社長としての責任だと思っています。

だからこそ、無理に我慢したり、抱え込んだりしないでください。
悩んだときは、いつでも相談してくださいね。

一人ひとりが安心して仕事に取り組める会社を、これからも一緒につくっていきましょう。